横浜 ACL初制覇ならず…“アウェーの洗礼”に屈し1―5惨敗でアルアインに逆転優勝許す

AI要約

横浜F・マリノスはACL決勝第2戦でアルアインに1-5で敗れ、準優勝となった。

前半にGKポープが退場、DF畠中がPKを献上するなど苦しい展開の中、一時は試合を振り出しに戻すが、結局逆転を許し敗れた。

アウェーでの試合前にチケットの問題もあり、厳しい状況下での戦いとなった。

 ◇ACL決勝第2戦 横浜1―5アルアイン(2024年5月25日 UAE・アルアイン)

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦が25日に行われ、初の決勝進出となった横浜F・マリノスは敵地でアルアイン(UAE)に1―5と惨敗。GKポープ・ウィリアム(29)が前半で一発退場となるなど、劣勢の展開が続き2戦合計3―6と逆転され、惜しくも準優勝に終わった。

 試合前には早くも“アウェーの洗礼”。当初2000枚予定されていた横浜サポーターに割り当てられるはずのチケットが、1100枚に減少してしまったとクラブ公式サイトが報告。「クラブとしては、皆さまに十分な席数を確保すべく相手クラブへ要望し、交渉して参りましたが、上記の席数で確定となりました。大変申し訳ございませんが、予めご了承いただけますようお願いいたします」と謝罪するアクシデントに襲われた。

 すると試合では徹底してDFラインの裏を狙われピンチの連続。前半8分、DFラインの裏をとったMFナデルがGKポープと1対1となるとヒールで後ろへ流し、詰めたモロッコ代表FWラヒミに押し込まれ失点。いきなり2戦合計2―2と第1戦のアドバンテージを失ってしまうと、同34分にはPKから失点。DF畠中が縦パスに抜け出したFWラヒミと接触し、相手が転倒。主審は最初、FWラヒミのシュミレーションと判断しイエローカードを提示したがVARによって判定が覆り、先にボールに触ったFWラヒミをDF畠中が倒したと判断されPKを宣告。GKポープは相手キッカー・パラグアイ代表MFカクのシュートに反応するも及ばず。2戦合計2―3と逆転を許した。

 圧倒的アウェー雰囲気にチームが飲み込まれそうになるなか同40分、敵陣で相手からボールを奪取したFWマテウスが一気にゴール前まで攻め上がり、相手のマークを外して左足を一閃。シュートは相手GKの腕を弾いてゴールに吸い込まれ、1―2。2戦合計3―3と試合を振り出しに戻した。

 しかし喜びもつかの間、前半アディッショナルタイムにGKポープがFWラヒミをペナルティーエリア手前で足を引っかけたとして一発退場。前半は1―2で終了したが1人少ない状況で後半を戦わなければならなくなった。

 後半17分にはDF畠中が負傷交代となるアクシデントも発生。そして同22分、自陣左サイドからのクロスを跳ね返すと、こぼれ球をFWラヒミに拾われ失点。対峙したDF永戸がキックフェイントから交わされると左足を振り抜かれ、途中出場のGK白坂も止められず。2戦合計3―4と再び逆転を許した。

 疲労感の見えるチームは同33分にFWマテウスに代えFW宮市を投入するも決定機は作れず。後半アディッショナルタイムにも続けて失点し敵地での第2戦を1―5と落とし、2戦合計3―6と敗れアジアの頂点には立てなかった。