【ACL】中東のVAR…相手の警告から一転PK献上 初アジア王者へ2戦合計2-3とされる

AI要約

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦で、アルアインに2-1で敗れた横浜F・マリノスが、2戦合計で逆転を許し、初のアジア王者の夢を断たれた。

アルアインの速攻から先制弾を喫し、後半にPKを与えて追加点を許し、結局2-3で敗北。横浜は前回大会優勝を果たした浦和レッズに続く日本勢の2連覇を逃した。

横浜は日本勢の優勝によりFIFAクラブワールドカップへの出場権を得るチャンスを逃したが、2連覇を狙いに挑んだ試合は惜しくも敗北に終わった。

<アジア・チャンピオンズリーグ(ACL):アルアイン-横浜>◇25日(日本時間26日)◇決勝◇第2戦◇アルアイン

 初のアジア王者を狙うJ1横浜F・マリノスが、UAEに乗り込んでアルアインと対戦し、前半で2戦合計スコアをひっくり返された。2-1から2-3とされた。

 白装束のファンがスタジアムを埋め尽くした完全アウェー。0-1で前半30分を迎える前、相手の右サイドから出たアーリークロス対応でPKを献上した。日本代表経験のあるDF畠中槙之輔がクリアしようとしたが、相手のエースFWラヒミ(モロッコ)が猛スピードで畠中の前へ入った。

 アルアインの背番号21がペナルティーエリア内で倒れる。その際、主審はラヒミがファウルを受けた振りをしたとして、最初は「シミュレーション」でイエローカードを出したが、ビデオ・アシスタント・レフェリーでPKか確認することに。オン・フィールド・レビュー(OFR)へ進み、映像を確かめたところ、先にラヒミがボールを触り、その後に畠中の右足が相手の右ふくらはぎに当たっており、一転してPK判定となった。警告も取り消された。

 これをアルアインの10番MFロメロ(パラグアイ)が左足でゴール右隅へ。GKポープ・ウィリアムはきっちり読んだが、わずかに届かず、決められた。2戦合計で逆転された。

 開始8分には先制弾を浴びていた。アルアインの速攻。左サイドでラヒミが持ち、スルーパスを出す。横浜のポープが素早く詰めたが、ヒールのワンツーではがされ、ラヒミに右足でゴールへ蹴り込まれた。

 大会の得点ランキング1位を自ら更新する12点目。これで2戦合計スコアを2-2のタイに戻された。

 ホーム日産スタジアムでの第1戦(11日)は、FW植中朝日とMF渡辺皓太の得点で2-1の逆転勝ち。引き分け以上で優勝が決まる状況で第2戦を迎えていた。

 同点の場合は延長戦、PK戦で勝者を決める。前回大会の浦和レッズに続く日本勢の2連覇が懸かり、横浜は優勝すれば、来年6~7月に米国で開催されるFIFAクラブワールドカップ(W杯)への出場権を獲得する。日本勢の優勝は、現行大会では浦和(3度)ガンバ大阪(1度)鹿島アントラーズ(1度)に次ぐ4チーム目となり、計6度は韓国勢と並んでアジア最多となる。

 横浜は21日に現地入りして調整してきた。