【ACL】中東で横浜の守護神が一発レッド…GKポープ、前半アディショナルタイムに決定機阻止

AI要約

横浜F・マリノスがアルアインとのACL決勝第2戦でアクシデントに見舞われ、GKポープが一発退場。追加タイムで数的不利の中、死闘を繰り広げる展開となった。

横浜は前半40分に1点を返し、今回のACLでの優勝がかかる大一番へと突入。延長戦やPK戦を覚悟する状況となった。

横浜の優勝は、FIFAクラブワールドカップ出場権を獲得する可能性もあり、日本勢の歴史的な偉業になる可能性がある。

<アジア・チャンピオンズリーグ(ACL):アルアイン-横浜>◇25日(日本時間26日)◇決勝◇第2戦◇アルアイン

 初のアジア王者を狙うJ1横浜F・マリノスが、UAEに乗り込んでアルアインと対戦し、前半アディショナルタイム10分に守護神GKポープ・ウィリアム(29)が一発退場のアクシデントに見舞われた。

 前半1-2、ホームアンドアウェーの2戦合計としては3-3で迎えた追加タイムに、自軍の好機からカウンターを受ける。相手のエースFWラヒミ(モロッコ)に絶妙なスルーパスが通り、ポープと1対1。ボックスを飛び出し、ペナルティーアークで止めようとしたが、相手に右へかわされ、ポープが左足を出し、引っ込めようとしたが、わずかに接触。相手も倒れ、決定的な得点機会阻止で主審から迷わずレッドカードを提示された。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認もあったが、判定は変わらず。緊急事態にハリー・キューウェル監督は、FWエウベルを下げてGK白坂楓馬を投入した。前半を終えて2戦合計スコアが3-3の死闘、しかもクラブの悲願が懸かる大一番の後半以降を、正GKを欠き、数的不利で戦う逆境に追い込まれた。

 ホーム日産スタジアムでの第1戦(11日)は、FW植中朝日とMF渡辺皓太の得点で2-1の逆転勝ち。引き分け以上で優勝が決まる状況で第2戦を迎えた。

 21日から現地に入って調整してきた横浜イレブン。白装束のファンがスタジアムを埋め尽くす完全アウェーに手を焼き、前半だけでいきなり2点を失った。2点目は、最初はラヒミにシミュレーションでイエローカードが出ながら、VARで覆ってPKを献上していた。

 しかし、前半40分に1点を返す。右サイドでボールを受けたFWのヤン・マテウスが個人技で相手DFをはがすと、左足でゴール左へ蹴り込んだ。追い上げムードの中、前半追加タイム10分の終了間際にまさかのポープ退場となった。

 同点の場合は延長戦、PK戦で勝者を決める。前回大会の浦和レッズに続く日本勢の2連覇が懸かり、横浜は優勝すれば、来年6~7月に米国で開催されるFIFAクラブワールドカップ(W杯)への出場権を獲得する。日本勢の優勝は、現行大会では浦和(3度)ガンバ大阪(1度)鹿島アントラーズ(1度)に次ぐ4チーム目となり、計6度は韓国勢と並んでアジア最多となる。