【ACL】横浜、絶体絶命 畠中の負傷交代4分後に勝ち越される ポープも退場で2戦合計3-4

AI要約

アジアチャンピオンズリーグの決勝で横浜F・マリノスがアルアインに敗れ、初のアジア王者を逃した。

横浜はホームアンドアウェーの2戦で合計スコアで逆転を許し、3-4で敗れた。

アルアインにはラヒミ選手が2得点し、横浜は来年のFIFAクラブワールドカップへの出場権を逃した。

<アジア・チャンピオンズリーグ(ACL):アルアイン-横浜>◇25日(日本時間26日)◇決勝◇第2戦◇アルアイン

 初のアジア王者を狙うJ1横浜F・マリノスが、ホームアンドアウェーの2戦合計スコアで、再び勝ち越された。UAEに乗り込んでアルアインと対戦。前半いきなり2失点で、合計2-1から2-3とひっくり返される。1度はヤン・マテウス弾で追いついたが、DF畠中槙之輔が負傷交代した4分後、後半22分に相手のエースFWラヒミ(モロッコ)に、この日2点目を食らって合計3-4とされた。

 白装束のファンがスタジアムを埋め尽くした完全アウェー。0-1で前半30分を迎える前、相手の右サイドから出たアーリークロス対応でPKを献上した。日本代表経験のあるDF畠中槙之輔がクリアしようとしたが、相手のエースFWラヒミ(モロッコ)が猛スピードで畠中の前へ入った。

 アルアインの背番号21がペナルティーエリア内で倒れる。その際、主審はラヒミがファウルを受けた振りをしたとして、最初は「シミュレーション」でイエローカードを出したが、ビデオ・アシスタント・レフェリーでPKか確認することに。オン・フィールド・レビュー(OFR)へ進み、映像を確かめたところ、先にラヒミがボールを触り、その後に畠中の右足が相手の右ふくらはぎに当たっており、一転してPK判定となった。警告も取り消された。

 これをアルアインの10番MFロメロ(パラグアイ)が左足でゴール右隅へ。GKポープ・ウィリアムはきっちり読んだが、わずかに届かず、決められた。2戦合計で逆転された。

 開始8分には先制弾を浴びていた。アルアインの速攻。左サイドでラヒミが持ち、スルーパスを出す。横浜のポープが素早く詰めたが、ヒールのワンツーではがされ、ラヒミに右足でゴールへ蹴り込まれた。

 大会の得点ランキング1位を自ら更新する12点目。さらには13点目を後半に決められ、横浜はGKポープ・ウィリアムが一発退場して数的不利の中、勝ち越される苦境に追い込まれた。

 ホーム日産スタジアムでの第1戦(11日)は、FW植中朝日とMF渡辺皓太の得点で2-1の逆転勝ち。引き分け以上で優勝が決まる状況で第2戦を迎えていた。

 同点の場合は延長戦、PK戦で勝者を決める。前回大会の浦和レッズに続く日本勢の2連覇が懸かり、横浜は優勝すれば、来年6~7月に米国で開催されるFIFAクラブワールドカップ(W杯)への出場権を獲得する。日本勢の優勝は、現行大会では浦和(3度)ガンバ大阪(1度)鹿島アントラーズ(1度)に次ぐ4チーム目となり、計6度は韓国勢と並んでアジア最多となる。