【卓球】不振の平野美宇&張本美和ペアに暗雲 早田ひな「ダブルス投入」プラン返上できるか

AI要約

平野美宇と張本美和組が団体戦でのダブルス起用が有力視されるも、課題が残る状況。

卓球関係者はダブルスが勝敗を左右すると指摘し、中国に対抗するためにはダブルスの確実性が重要との見解。

平野と張本は練習時間の制約や拠点離れなどの課題に直面しながら、パリ五輪に向けて取り組んでいる。

【卓球】不振の平野美宇&張本美和ペアに暗雲 早田ひな「ダブルス投入」プラン返上できるか

 卓球女子でパリ五輪団体戦のダブルス起用が有力視される平野美宇(24)、張本美和(15=ともに木下グループ)組は〝前評判〟を覆せるか――。

 団体戦で悲願の金メダルを目指すにあたり、多くの卓球関係者が「第1試合のダブルスが一つのカギを握る」と予想。同じ拠点で活動する平野、張本組は多忙な合間を縫って練習に励んでいるが、5月上旬のサウジスマッシュで初戦敗退に終わった。3月のシンガポールスマッシュでも1回戦でインドペアに敗れており、暗雲が垂れ込めている。

 代表メンバーをよく知る卓球関係者は「ここから仕上げていくと思う」としながらも「本音では団体戦で中国にピンポイントで勝つことを考えたら、早田ひな(日本生命)をダブルスで使って確実に1点を取りたいところ。それであとはみんなでシングルスを頑張ろうでもいいのでは」と指摘する。中国と対戦した2月の世界選手権団体戦決勝では、早田と平野が白星を奪取。各選手がシングルスで対等に戦う力を付けているだけに、ダブルスを確実に制したいとの見解だ。

 ただ、早田は男子の張本智和(智和企画)と混合ダブルスに出場予定。現在も国外を転戦しており、平野、張本のどちらかと十分な練習を積むのは非現実的だ。だからこそ、平野、張本組のレベルアップが必要不可欠となる。

 20日にはWTTコンテンダー太原(中国)への出国を前に、羽田空港で取材対応。平野は「短い時間でどうやって集中してできるかが勝負」と語り、張本は「まだ試合で相手のボールに合わせられていない。『もっともっと練習しよう』と話し合っている」と明かした。パリ五輪まで残された時間は約2か月。大一番で周囲の雑音を振り払いたいところだ。