パリ五輪内定!鹿児島県関係選手(1)3年越しの夢が実現 体操競技・杉野正尭選手 鹿児島

AI要約

鹿屋体育大学出身の杉野正尭選手がパリオリンピックで日本代表初出場を内定

杉野選手の堂々たる演技で日本代表入りを果たし、パリ五輪への道が開かれる

杉野選手の意気込みと鹿児島への感謝の気持ちが込められたコメント

パリ五輪内定!鹿児島県関係選手(1)3年越しの夢が実現 体操競技・杉野正尭選手 鹿児島

2024年夏に開催されるパリオリンピックで、体操競技の鹿屋体育大学出身・杉野正尭(たかあき)選手が初めてのオリンピック代表に内定しました。

19日行われた大会で日本代表の座をつかんだ杉野選手。魂の演技、そして鹿児島テレビの取材に語ってくれた喜びの声をお伝えします。

「ようこそ日本代表へ。一緒にパリで戦いましょう!杉野正尭選手!」アテネ五輪男子団体金メダリストでパリに向けた男子体操強化本部長の水鳥寿思さんが元気よく紹介すると会場から大きな拍手が起きました。

19日群馬県で行われたパリオリンピック体操競技、日本代表最終選考の大会。

2023年のかごしま国体で鹿児島を成年男子団体初優勝に導いた杉野正尭選手は鹿屋体育大学出身で、徳洲会体操クラブに所属する25歳です。

6種目の総合得点で競う個人総合。2種目目は得意のあん馬。

体操競技は技の難度の「Dスコア」と、美しさなどの「Eスコア」の合計で決まります。

実は杉野選手、東京オリンピックでは最後まで代表争いをしましたが、わずかに及ばず憧れの舞台には立てませんでした。

悔しさを胸に、この3年間は、勝つために、技の難度にこだわり、技を磨き続けてきました。

世界でもほとんどチャレンジする人がいない大技、片手旋回から2回旋回し、お腹を下向きに1080度回るHコンバインを成功させ、最後の着地もピタリ。

そして最終種目の鉄棒。ここでパーフェクトな演技をすればパリがグッと近づきます。

まずは逆手からF難度の離れ技・ペガン。続いてG難度のカッシーナ。最後は連続離れ技。

4つの離れ技を全て決め、最後の着地へ。

個人総合順位は5位でしたが、パリで団体戦を戦う上での貢献度が評価され、たった5枠しかない男子日本代表の1枠をつかみ取りました。

杉野選手は初のオリンピック出場です。

技を究め、研ぎ続けた先にパリへの道がつながっていました。

試合後の杉野選手インタビュー

「もし(代表に)選ばれなかったら、というところもありましたけど、やりきった感はすごくありました。きょうはとりあえず合格かなと思います」

日本代表内定から約1時間半後、杉野選手が鹿児島テレビのオンラインインタビューに応じ、率直な思いを聞かせてくれました。

パリ五輪内定・杉野正尭選手(鹿屋体育大学出身)

「本当にホッとした気持ちが一番大きい。(代表発表の時より)鉄棒の最後の着地の時が一番自分の中ではうれしくて。自分が持ってる力はちゃんと出せたし、『これで絶対に代表に入る!』という思いもあったので、名前を呼ばれるのを待ちながら、でも呼ばれたときはやっぱり鳥肌が立つようなうれしさを感じました」

最後に鹿児島への思いを聞きました。

パリ五輪内定・杉野正尭選手

「自分の体操選手としての地盤を作っていただいたのが鹿児島県で過ごした4年間だった。パリで必ず金メダルを取って、皆さんに恩返ししたいと思います。鹿児島から温かい応援をよろしくお願いします」