体操男子団体代表は「ベストメンバー」中国との一騎打ち制して世界一奪還へ…カギは「ミスのない布陣」

AI要約

パリ五輪代表を決める男子体操の代表選考会で、岡慎之助が初優勝し、パリ五輪代表に決定。

日本は団体金を目指し、中国との一騎打ちが予想されるが、選手の厚みと補い合う力が強みである。

日本チームはミスを最小限に抑え、予選をトップ通過し、団体金を目指す準備を整えている。

体操男子団体代表は「ベストメンバー」中国との一騎打ち制して世界一奪還へ…カギは「ミスのない布陣」

◆体操 ▽パリ五輪代表最終選考会兼NHK杯 最終日(19日・高崎アリーナ)

 パリ五輪代表を決める男子決勝が行われ、20歳の岡慎之助(徳洲会)が、合計342・727点で初優勝。底知れぬポテンシャルを秘めた新星が初の五輪を決めた。5人全員が出そろい、21年東京五輪メンバーは3人。団体で0・103点差の僅差で敗れ、銀メダルだった借りをパリで返し、16年リオ五輪以来の団体金メダルに挑む。既に代表に決まっていた21年東京五輪2冠の橋本大輝(22)=セントラルスポーツ=は今大会を右手中指負傷で棄権した。

 団体金を目指すパリ五輪では中国と一騎打ちになる。日本は、個人総合王者の橋本大輝、オールラウンダーの岡慎之助、ミスのない演技が武器の萱和磨、あん馬と鉄棒で15点台を出せる杉野正尭、世界一を狙える跳馬と日本の弱点種目・つり輪を補える谷川航で戦いに挑む。水鳥寿思・強化本部長は「ベストメンバーが選考された。十分、金が狙える」と自信を示した。

 中国は、平行棒に異次元の16点台を出す鄒敬園など、種目ごとに強力な選手がいるものの「ハイリスク・ハイリターン。だから試合で取るのは簡単ではない」と水鳥氏。一方の日本の強みは「補い合うことができる。厚みがある」。21年東京五輪での悔しさを知る選手が3人入ったこともプラスで「パリでは団体金を達成できる準備をしたい」。最も重要なポイントは「ミスをしないこと」を挙げ、「予選はトップ通過で印象付けをしたい。ミスのない布陣を組んでいく」とする。観客を魅了する美しい演技を貫けば、おのずと頂点は見えてくる。(小林 玲花)