J1札幌 MF深井一希が364日ぶりにリーグ戦出場…GK児玉潤はJ1デビューで勝ち点1に貢献

AI要約

町田と札幌の試合は0―0の引き分けに終わったが、札幌は無失点で2試合ぶりの勝ち点を獲得し、ペトロヴィッチ監督も選手の奮闘を高く評価。

深井一希が約1年ぶりにリーグ戦出場し、貢献。児玉潤もJ1デビューを果たすなど、若手も成長を見せた。

底辺から成長してきた児玉は感慨深げに日本最高峰の舞台での出場を喜び、多くの人に感謝の意を述べた。

J1札幌 MF深井一希が364日ぶりにリーグ戦出場…GK児玉潤はJ1デビューで勝ち点1に貢献

◆明治安田J1リーグ 町田0―0札幌(21日・Gスタ)

 19位のJ1札幌は首位・町田と敵地で0―0で引き分け、勝ち点1を上積みした。降格圏の現状は変わらずも、無失点で2試合ぶり勝ち点を手にし、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「満足の結果ではないが、選手は最後まで体を張って良く戦った」と一定の評価を与えた。

 収穫はあった。昨年11月に右膝3か所を手術したMF深井一希(29)が、昨年9月23日の名古屋戦以来、364日ぶりのリーグ戦出場を果たした。後半6分、MF宮沢裕樹(35)に代わってピッチに立つと、ボランチの位置でボールを回収し、仲間に声がけを続けた。

 「自分としてもまだまだやれるというところを見せたい」の言葉通り、キャプテンマークにふさわしい働きを見せ「途中から入って負けずに終われたのは、少なからず自分の価値を示せたと思う。今日のような試合で出た時に最低限勝ち点1、もしくは勝ち点3を取れるようにやっていきたい」と今後を見据えた。

 後半43分にはGK児玉潤(27)が、負傷交代した菅野孝憲(40)に代わって出場し、J1デビューを飾った。出場後は押し込まれる展開が続いたが「シンプルにノーリスクでプレーする。自分が出てゲームを締めて、0で終われるようにと意識していた」と話した通り、前に出てパンチングや正確なキャッチングで、無失点に結びつけた。

 今年3月にJ3YS横浜から加入し、それ以前にはアマチュアクラブも経験した男が、日本最高峰の舞台に立った。「自分は底辺のカテゴリーからはい上がってきて、出場機会が得られない中でも目標を見失わずに取り組んできた。あきらめずに続けてきて良かった。多くの人に感謝したい」と感慨深げだった。