夏の悔しさ胸に練習重ね、背番号「2」に 中京大中京・中村陽太選手

AI要約

先制直後の一回裏、中村選手が適時二塁打でチームに勢いを与える。

中村選手は休息期間を活かして進塁打を重視した打撃を磨き、チームと共に勝利に貢献。

中村選手は前主将の背番号を受け継ぎ、ピッチャーのいい球を引き出すことを目指している。

 (21日、第77回愛知県高校野球選手権大会準決勝 中京大中京7―1名城大付) 

 先制直後の一回裏2死一、三塁。中京大中京・中村陽太(ひなた)選手(2年)は、4球目の高めに浮いたチェンジアップをたたくと打球はライトへ。適時二塁打でさらに2点を加え、初回からチームを勢いづけた。

 悔しさを力に変えてきた。今夏の愛知大会を制し、全国選手権大会に出場した中京大中京だが、中村選手はベンチ入りできず、チームが甲子園にいる間、学校で基礎的な練習に取り組んだ。

 新チームのうち夏を経験したメンバーは6人。秋に向け、「自分たちにできること」を発揮できるよう、長打を狙うのではなく、進塁打など相手にプレッシャーをかけるコンパクトな打撃を磨いてきた。この日、チームの10安打のうち、長打は3本。つなぐ意識で点を積み重ねた。

 中村選手はあこがれの前主将・杉浦正悦さん(3年)から背番号2を受け継いだ。「少しでも近づけるように、落ち着いてピッチャーのいい球を引き出したい」(川西めいこ)