イベント盛りだくさん! まさかの2デイズ!! 中村憲剛引退試合はどこまでもケンゴらしく!!!

AI要約

中村憲剛の引退試合が特別な内容で開催される。

試合の構成や出場選手、イベント、そして恩返しの意味が込められている。

引退試合の収益は川崎市のスポーツ振興に寄付される予定。

イベント盛りだくさん! まさかの2デイズ!! 中村憲剛引退試合はどこまでもケンゴらしく!!!

通常の引退試合とは一線を画す内容である。イベント内容は盛りだくさん、細部にまでこだわりやメッセージが詰まっている。まさしく川崎フロンターレらしい引退試合であり、中村憲剛らしい引退試合と言えよう。9月20日、『明治安田 presents 中村憲剛 引退試合』の概要が発表された。なぜ引退から4年の12月14日(土)・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuでの引退試合となったのか、当人の口から説明された。

「2020年に引退した時、盛大な引退セレモニーで送り出してもらい、試合にも最後まで出場していたので、引退試合をするつもりはなかった。2020年当時はコロナ禍で人数制限があり、チャントも歌えない中だったが、僕自身『しょうがない』と思っていた。その後、声出しが解禁になった試合で、サポーターが僕のチャントを歌ってくれた。その時、鳥肌がブワーッと立った。プレーしてきた18年間が蘇り、ファン、サポーターのみなさんに気持ちよくチャントを歌っていただいて試合をやりたいという気持ちが芽生えた。それまで封じていた思いみたいなものが湧き出てしまった。今年は市政100年、川崎市に育ててもらった思いが強いので、恩返しの思いで引退試合をしたい」

引退試合は前半にJAPANフレンズ(ブルー)×JAPANフレンズ(ホワイト)、後半にKAWASAKIフレンズ(プルー)×KAWASAKIフレンズ(ホワイト)で対戦する。OBだけではなく現役選手も出場し、しかも後半25分からは“ガチプレーTIME”となる。引退試合にありがちな忖度や花を持たせる気遣いは一切なしの真剣勝負を繰り広げようというのだ。中村は「自分への挑戦。みなさんに『あっ』と思ってほしい」と気を引き締める。

気になるJAPANAフレンズのメンバーは以下の通り。

【GK】楢崎正剛

【DF】内田篤人、加地亮、栗原勇蔵、駒野友一、今野泰幸、坪井慶介、中澤佑二、長友佑都

【MF】稲本潤一、小野伸二、橋本英郎、松井大輔、山瀬功治、山岸智

【FW】大久保嘉人、我那覇和樹、高原直泰、播戸竜二

一方、KAWASAKIフレンズの出場予定選手はジュニーニョである。KAWASAKIフレンズとJAPANフレンズの追加選手は随時発表となる。

JAPANフレンズが着用するユニフォームは大人気漫画「KINGDOM」の作者・原泰久先生が書き下ろした中村憲剛のイラストを映像監督のチェンコ塚越氏がデザインし、KAWASAKIフレンズのユニフォームのデザインは東日本大震災直後に川崎Fのサッカー教室に参加し、その後クラブのグッズショップでアルバイトをするなど中村とも絆を育んできた陸前高田市出身の菅野朔太郎さんが担当する。エンブレムはイラストレーターの大塚いちお氏がスキマスイッチの常田真太郎とともにつくり上げた。

引退試合の前にはエキシビションマッチも行う。中村が小学時代に所属した府ロクサッカークラブの先輩であり、なでしこジャパンのレジェンド・澤穂希が率いる『2011 FIFA女子ワールドカップ』優勝メンバー中心のなでしこフレンズと、中村と縁のある著名人でメンバー構成したケンゴフレンズが激突する。

2年先輩の澤から中村へこのようなメッセージが送られた。

「憲剛との出会いは小学生の時。その頃から線は細いけど、とにかく負けず嫌いで頑張り屋の印象が強く、プロ選手になってもセンス抜群で、多くの人を魅了している姿をみると、私も見習うところがたくさんあり尊敬をしていました。(中略)憲剛とボールを蹴るのは小学生以来となりますが(笑)、いい試合ができたらと思っています」

また引退試合当日・野球場前広場にて寿司チェーン店「すしざんまい」の全面協力のもと「けんござんまい」を開催。マグロ解体ショーやマグロづくし寿司の販売とともに、木村清社長とすしざんまいポーズをする写真撮影会も実施する。

さらに来場者全員に「“みんなとつくる”中村憲剛メモリアルフォトブック」 をプレゼント。A5・表紙含め20ページ・フルカラーで掲載される写真はニコンが展開する「フォトサポ」にて募集を行うとのこと。みなさんが撮影した思い出の中村のベストショットが、中村らによる選定によって一冊のフォトブックとなるのだ。

まだある。なんと前夜祭も行われるのだ。12月13日(金)・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuにて引退試合出場・川崎フロンターレOB選手による公式練習やファンサービス、イベントを調整中。詳細発表を心待ちにしたい。

川崎市に育ててもらった恩を感じる中村は、今回のイベントの収益を川崎市のスポーツ振興に寄付すると言う。

「引退して4年後に行う引退試合は、みなさんに恩返しをする気持ちが大きい。川崎市のみなさんに僕というサッカー選手を育ててもらったという思いが強いので、今回の収益は川崎市のスポーツ振興に寄付したい。僕の引退試合であるが、川崎市のみなさんに感謝を伝える一日だとも思っている。スポーツを楽しんでいる人、子どもたちのための一日だと思っている。2003年に入団して、最初はJ2でお客さんもいない中、川崎市のみなさんに育ててもらった。川崎市の子どもたちの未来につながればと思っている。みんなが楽しめる一日にしていきたい」

『明治安田 presents 中村憲剛 引退試合』は12月14日(土)・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuにて開催。チケットはJリーグチケットにて10月1日(火)~・プレミアムプラン超最速先行、10月8日(火)~・後援会先行、10月15日(火)~・一般販売。