【秋場所】大の里にとって大関は通過点 中村親方「来年の夏までには横綱になってる」

AI要約

大関大の里が大関琴桜を一方的に寄り切り、自身2度目の優勝に向けて王手をかけた。

大関に昇進するための目安とされる三役の地位で33勝に到達し、昇進の可能性が高まった。

大の里の万能型の相撲スタイルや成長に期待が高まり、横綱昇進も視野に入っている。

【秋場所】大の里にとって大関は通過点 中村親方「来年の夏までには横綱になってる」

 大関も通過点だ。大相撲秋場所13日目(20日、東京・両国国技館)、関脇大の里(24=二所ノ関)が大関琴桜(26=佐渡ヶ嶽)を一方的に寄り切って12勝目(1敗)。自身2度目の優勝にも王手をかけた。同体取り直しの一番を制した取組後は「まだ場所が終わっていないので、しっかり集中して頑張ります」と気持ちを引き締めた。

 この日の白星で大関昇進の目安とされる三役の地位で3場所合計33勝にも到達し〝当確ランプ〟が点灯。二所ノ関部屋から独立前に大の里を直接指導し、日体大の先輩にあたる中村親方(元関脇嘉風)は今場所の活躍に「全然、驚いていない。ちょっと遅いんじゃないかなというぐらい。実力は持っていたし、これまで足りなかった経験を積むことで自分の力を出せるようになってきた。予想通り」と指摘した。

 大の里の取り口は右四つを軸としながら、突き押しでも力を発揮する万能型。同じ相手に負けないことも強みだ。「オールマイティーな相撲を取っている。もろ手突きにいくにしても、右を差していくにしても、全ての力士に対応する相撲の取り方。学習能力、相撲IQが高い。大の里を攻略する人は、なかなかいない」と実力に太鼓判を押した。

 その上で、中村親方は「あと2、3、4場所…。来年の夏までには横綱になってるんじゃないですか。間違いなく、大の里の時代がきますよ」と断言。このまま一気に番付の頂点に上り詰めそうな気配も漂ってきた。