戦列を離れた間に考えていたこと…実戦復帰のソフトバンク柳田悠岐「今こうしてグラウンドに立ててものすごくうれしい」

AI要約

柳田悠岐外野手が約4カ月ぶりに実戦復帰。2打数無安打も大きな当たりを見せる。

柳田は怪我から回復するために体を変え、若手選手と一緒に練習を重ねる日々を送る。

今後は2軍での実戦を通じてチームのために打てる努力を重ねると誓う。

戦列を離れた間に考えていたこと…実戦復帰のソフトバンク柳田悠岐「今こうしてグラウンドに立ててものすごくうれしい」

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク4―1くふうハヤテ(20日、タマスタ筑後)

 右太もも裏の負傷で戦列を離れているソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が、約4カ月ぶりに実戦復帰した。「2番指名打者」で先発出場し、2打数無安打だった。

 2951人の観客が見守る中、久しぶりの打席に立った。「今年はもう野球は無理かなと感じていたので、今こうしてグラウンドに立てたのはものすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 初回1死、左腕・奥田域太の真っすぐを振り抜いて大きな当たりが飛んだが、右飛。「芯に当たったけど、ヒットにならず悔しい」と振り返った。先頭打者の4回は、外角のカットボールを振って左飛。「いい入りはしていたけど、相手投手がいいところに投げたので相手が上だったかな」と語った。6回に代打を出されて退いた。

 松山秀明2軍監督は「すごかった。2打席ともほぼ芯に当たる。ちょっとバットを振り出したら、そういう感覚ってすぐ戻ってくるんだなと。なかなか捉えられないでしょ。びっくりしたけどね」と話した。走塁については「ドキドキして見ているけど、本人は意外といける感じ。シートノックも入り、今日見た感じでは、今くらいの動きでは問題ない」と語った。

 2019年に左膝裏の肉離れで約4カ月半、戦列を離れた。「あの時は、治そう治そうという気持ちが強かった。今回は野球の部分でどうやったら良くなるかを考えながら過ごした」とうなずく。その上で「けがをする前から、このままじゃちょっと打てないなと感じていたので(何かを)変えないといけないと考えて、まずは体を変える気持ちで取り組んだら、あっという間だった」と語った。

 若手選手とも一緒に練習を重ねた日々だった。「こんなに暑い中で必死にやっている姿を見ると、すごいなと感じるし、自分も頑張ろうと思った」と目を細めた。

 今後は2軍で実戦を重ねる。「今2軍も優勝争いをしているので、今日は打てなかったけど、チームのために打てる努力をしていきたい」と力を込めた。

 柳田は5月31日の広島戦(みずほペイペイドーム)で右太もも裏を負傷。全治約4カ月と診断され、福岡県筑後市で行われているリハビリ組で調整をしていた。(浜口妙華)

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