阿久津未来也、変化のガッツポーズ「絶対に勝たなきゃいけない」支援者の一喝きっかけ【男子ゴルフ】

AI要約

今季3勝で賞金ランク1位の平田憲聖と、未勝利の勝俣陵が首位に並び、初優勝を狙う阿久津未来也も上位につける展開。

阿久津未来也は激しい気持ちでプレーし、8つのバーディーを決める。初優勝への決意を示す。

過去の逆転負けから学び、必勝の使命感を持つ阿久津。今大会もバーディー合戦が予想される。

阿久津未来也、変化のガッツポーズ「絶対に勝たなきゃいけない」支援者の一喝きっかけ【男子ゴルフ】

 ◇20日 男子ゴルフ パナソニック・オープン第2日(神戸市、有馬ロイヤルGC)

 今季3勝で賞金ランク1位の平田憲聖(23)=エレコム=と、未勝利の勝俣陵(28)=JPアセット証券=が、通算14アンダーで首位に並んだ。初優勝を目指す阿久津未来也(29)も66と伸ばし、通算13アンダーで1打差の3位に上がった。清水大成(25)=ロピア=が、さらに1打差の5位につけている。

 9番で7メートルのバーディーパットを決めたとき、阿久津は右拳を固めてガッツポーズをつくった。しかも、これはあらかじめ準備済みで、「入れたらやるぞって、決めていた」という。ふだんは「バーディーを取っても、(平静を装って)澄ましている」が、今週は「阿久津、気合入ってんな、という感じで見てもらいたい」とか。そんな気迫あふれるプレーで、8つバーディーを決めた。

 8月第1週の横浜ミナトチャンピオンシップ3日目、阿久津は2位に2打差をつけた。報道陣には「必ず優勝します」と宣言し、知人らにも初優勝を予告した。だが、最終日は激しいバーディー合戦に取り残され、結局2つ伸ばすにとどまって、逆転負けした。このとき、「悔しさは8割くらいです」と、どこか満足感をうかがわせるコメントをしている。

 これに対し、ある支援者から「勝たなきゃいかん」と、一喝された。目が覚めた阿久津は、再びチャンスがめぐってきた今週、「勝ちたいではなく、絶対に勝たなきゃいけない、という使命感を持ってプレーしている」という。ガッツポーズは、そんな激しい気持ちの表れだ。

 第2ラウンドのパット数は26で、8バーディーのほとんどは3~4メートルを入れて奪った。今大会の決勝2日間も、バーディーの奪い合いになるのは必至。阿久津のガッツポーズが増えるほど、初優勝の可能性は高まっていく。