中継映像が捉えた敵将の“本音” 敬遠はできない…大谷翔平を「とてつもなく尊敬」

AI要約

ドジャースの大谷翔平投手がマーリンズに10打点を挙げる活躍を見せ、シューマッカー監督のリスペクトを受ける

シューマッカー監督は大谷に対し敬遠を否定し、大谷の才能を称賛

シューマッカー監督の言葉から、大谷への尊敬とリスペクトが伝わる

中継映像が捉えた敵将の“本音” 敬遠はできない…大谷翔平を「とてつもなく尊敬」

【MLB】ドジャース 20ー4 マーリンズ(日本時間20日・マイアミ)

 ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、自身初の3打席連発を含む6安打10打点2盗塁の大活躍を見せた。試合後に取材に応じたマーリンズのスキップ・シューマッカー監督は「ダグアウトではなく(野球)ファンとしてスタンドで見たかった」とコメントを残したが、試合中に思わず口に出たのは“また違った感情”だったようだ。

 米ポッドキャスト番組「Tipping Pitches」は自社X(旧ツイッター)を更新。7回にチャンスで大谷の打席が回ってきた場面での、シューマッカー監督の口の動きからベンチで何を話しているかを“解析”した。

 ドジャースが11-3でリードした7回2死二、三塁で第5打席を迎えた大谷。直前の打席では飛距離438フィート(約133.5メートル)の特大49号を叩き込んでいた。敬遠してもおかしくない場面だったが、マーリンズは勝負を選択。その結果は、左翼席への今季50号となった。

 同社によると、シューマッカー監督は「かまうもんか!」と放送禁止用語を使って敬遠策を否定していたという。続けて「俺はこいつをとてつもなく尊敬しているんだ。歩かせる(勝負しない)なんてバカなことできるか」と言ったのではとしている。

 試合後の公式会見にて、シューマッカー監督は冷静な様子で「1点差などの僅差であれば、私たちは敬遠していただろう。あれだけの点差をつけられて、野球界、そして野球の神様にとって(勝負しないことは)悪い行いだと思う」と語った。さらに「彼は私が今まで見た中で最も才能に恵まれた選手だと思う。今まで見たこともないことを成し遂げている。史上最高の選手かもしれない。ベンチで見るのではなく、ファンとしてスタンドで見られれば良かったなぁと思うよ」とも口にしていた。

 中継映像がふいに捉えた“本音”は、改めて偽りのない大谷へのリスペクトの裏返しなのだろう。