【阪神】岡田監督、逆転Vへの奥の手は村上頌樹&西勇輝を中継ぎ待機 強力投手陣フル活用

AI要約

阪神岡田彰布監督(66)が残り9試合での逆転Vへ展望を語り尽くした。20日DeNA戦(横浜)に備え、名古屋から横浜への移動日となった19日。岡田監督は巨人に優勝マジックが点灯しても意に介さず、先発陣の充実や中継ぎプランに自信を示した。

岡田監督は中継ぎ投手の起用や特定の投手の奥の手について言及し、28日以降の4連戦でビーズリーの復帰を計画している。投手陣の余力十分さやアレンパへの信頼も強調した。

最後に、岡田監督は選手たちの積極的な姿勢や残り試合に対する意識を讃え、頂点を目指すチームの姿勢を示唆している。

 Vマジックより岡田マジックよ! 阪神岡田彰布監督(66)が残り9試合での逆転Vへ展望を語り尽くした。20日DeNA戦(横浜)に備え、名古屋から横浜への移動日となった19日。一部野手が調整したナゴヤ球場を視察した後、約15分間取材に応じた。前夜、巨人に優勝マジックが点灯したことを「関係ない」と一蹴。鍵を握る先発陣が余力十分であることを強調し、ジェレミー・ビーズリー投手(28)らの中継ぎプランも初めて自らの口で明かした。首位巨人はこの日のDeNA戦に勝利。ゲーム差は再び2に開いたが、「アレンパ」に自信あり、だ。

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 岡田監督がナゴヤ球場横のベンチに座り、報道陣に囲まれる。その空間は確かに熱気を帯びていた。

 「言うたやんか、だから。2月に言うたやん、2月に。相手は巨人やって。それくらいやってたら分かるやろ」

 沖縄・宜野座キャンプから語ってきたことが現実になった。前夜、巨人に優勝マジックが点灯したが「そんなん全然関係ない」と言い切る。ずっとイメージしてきた宿敵との一騎打ち。指揮官は最終局面の展望を次々と語り始めた。

 「ビーズリーは中入れようかなと思って」。今季8勝右腕の中継ぎプランを初めて自らの口で説明した。「投げるところないからもったいない」と先発陣の充実がそうさせる。本人も納得の上での決断だ。

 「1イニングでもったいない時ある。そら2イニング、3イニングいけるからな全然。この期に及んで、本人も分かってるから」

 20日からのDeNA、巨人との計4連戦。「第2先発」としての役割を経て、ビーズリーは27日からの4連戦で先発に復帰できる。

 さらに「奥の手」の存在も明かす。

 「村上にしても明日(20日先発)の西(勇)にしても、投げるとこあんまりないから、あいつらも中入れられるんやで。村上も。そうやで、ほんまは」

 現実的には「専門職もおるからな」と自慢のリリーバーたちが優先。ただ、ビーズリーが先発に戻る場合は「ウルトラC」で村上らが中継ぎに回ることも可能だ。「最後はピッチャーやで。連戦になるやろ、結局は。雨流れとかでなあ」。強力な投手陣をフル活用する「岡田マジック」が発動してもおかしくはない。

 巨人は18日から6連戦。グリフィンが23日阪神戦に中4日で向かう方向だが、岡田監督は自軍の先発陣について「してないしてない、中5も誰1人いってない」。ここから最長でも4連戦の日程にも「日程はうち全然、それはもう」。余力十分。「アレンパ」への算段は整っている。

 「去年優勝してなあ、こっから追い上げる大事なゲーム、残り何試合で自分がどういう戦いせなあかんか、そんなん言わんでも分かってる、選手は」

 その目は頂点だけを冷静に、しかし確実に見据えている。【中野椋】