大谷翔平、初のプレーオフ進出決定&「50―50」達成なるか 右肘手術から1年「1番DH」スタメン

AI要約

大谷翔平投手が49号本塁打と49盗塁を達成し、50―50の記録に挑むことが期待される一戦。

大谷は記録更新に向けて積極的にプレーし、地区優勝へのマジックが7でプレーオフ進出へのマジックが1となっている。

大谷はMVP候補筆頭としてチームを牽引し、最終的な記録ラッシュに向けて奮闘している。

大谷翔平、初のプレーオフ進出決定&「50―50」達成なるか 右肘手術から1年「1番DH」スタメン

◆米大リーグ マーリンズ―ドジャース(19日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日午前5時40分開始予定)、敵地・マーリンズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。17日(同18日)に48号本塁打を放ち、18日(同19日)に二盗を決めてここまで「48発&49盗塁」。勝てば自身初のプレーオフ進出が決まる一戦で、前人未到「50―50」に前進することが期待される。

 13~16日(同14~17日)の敵地・ブレーブス4連戦では3試合が無安打に終わるなど、計14打数2安打で本塁打も盗塁も出なかったが、17日(同18日)の敵地・マーリンズ3連戦初戦で5戦、23打席ぶりの本塁打となる48号2ラン。18日(同19日)には、初回先頭の1打席目で左前安打を放つと、二盗を決めて、ロバーツ監督の現役時代の最多に並ぶ49個目の盗塁を、26連続成功で決めた。

 レギュラーシーズンも残り10試合。3連戦最終戦のマーリンズの先発はエドワード・カブレラ投手(26)だ。今季は18登板で4勝7敗、防御率4・55。投球の33・8%を占めて、被打率が2割3厘のチェンジアップは、平均球速が約150キロという魔球だ。大谷は今年5月7日(同8日)に本拠地で対戦した際には2打席連続四球で、昨年は3打数無安打に抑えられた。

 2試合ぶりの49号となれば、2001年にS・グリーンが樹立したドジャース記録に加入1年目ながら並び、日本人初となる50号へ王手をかけることになる。2試合連続の盗塁を決めれば節目の50盗塁で、ロバーツ監督の現役時代の最多(06年=パドレス)を抜き、日本人では56盗塁をマークした01年のイチロー(マリナーズ)以来2人目の50盗塁となる。2本塁打と1盗塁を同時に決めれば一気にメジャーリーグ史上初の「50―50」達成だ。

 地区優勝へのマジックは7で、プレーオフ進出へのマジックは1。この日ドジャースが勝てば12年連続のプレーオフ進出が決まり、負けたとしても、メッツとブレーブスがともに敗れれば進出が決まる。ちょうど1年前の9月19日(同20日)は、2度目の右肘手術を受けた大谷。「楽な試合が少ない。チーム状況的に五分五分で今月来ているので、(個人記録を)意識する余裕はない。今日の試合を勝って、1個でも多く勝って首位を維持して、早く優勝が決まるようにと言うのが1番ですね」と話していた通り、記録ラッシュへラストスパートをかける。

 大谷は前日終了時点でここまでチーム152試合中、チーム最多の149試合に出場。593打数170安打(リーグ3位)で打率2割8分7厘(同9位)、48本塁打(同1位)、110打点(同1位)、49盗塁(同2位)、OPS・978(同1位)をマークして、DH専任では初となるMVP候補筆頭に名前が挙がっている。