大谷翔平、49盗塁で「50-50」へ前進 ロバーツ監督「青信号でいけるところまでいって」

AI要約

大谷翔平投手が史上初の「50本塁打、50盗塁」へ前進し、メジャー史上2位タイの盗塁記録を更新

試合での活躍や大谷の成績、チームの優勝へのマジックナンバーについて

指揮官の期待やプレーオフ進出に向けた大谷の挑戦について

大谷翔平、49盗塁で「50-50」へ前進 ロバーツ監督「青信号でいけるところまでいって」

【マイアミ(米フロリダ州)18日(日本時間19日)=山田結軌、丹羽政善通信員、竹濱江利子通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)がマーリンズ戦に「1番・DH」で出場し、5打数1安打、1盗塁。一回に今季49個目の盗塁を決め、史上初の「50本塁打、50盗塁」へ前進した。チームは8-4で勝利し、ナ・リーグ西地区優勝へのマジックナンバーを「7」に減らした。残り10試合。デーブ・ロバーツ監督(52)は「残り試合、ストップサインはない」と大谷の背中を強く押した。

いきなり、仕掛けた。大谷は一回、2球目を捉えて左前打で出塁。すかさず、次打者ベッツの初球でスタートを切った。試合開始からわずか3球で二盗を決めた。相手の先発左腕、ウェザーズはクイックモーションで投球。捕手フォーテスの送球がワンバウンドとなり、あっという間に今季49個目の盗塁を決めた。

「スライドステップ(=クイックモーション)をやったのはキャリアで初めてだ。翔平が(盗塁を)狙ってくることは分かっていたからね。でも、すごいよね。パワーとスピードを兼ね備えた選手はあまりいないから」

試合後、メジャー4年目のウェザーズが野球人生初のクイックを試みたことを明かした。大谷は警戒を強めたバッテリーから、二盗を決め、26度の盗塁企図で連続失敗なし(18日の試合終了時)だ。捕手のフォーテスは「完全に自分のミス。ウェザーズが素晴らしいスライドステップで投げてくれたのにうまく握れなくて、いい送球ができなかった」と振り返った。

6試合ぶりの盗塁で、日本出身選手としてイチローの56盗塁(2001年、マリナーズ)に次ぐ歴代2位タイの49盗塁。沖縄生まれのロバーツ監督(06年、パドレス)に並んだ。「あした、あるいは(米国時間20日に)本拠地に帰ってから(自分の記録を)抜いてほしい」と指揮官は期待した。

大谷は第2打席以降、凡退し「50本塁打、50盗塁」にあと2本塁打、1盗塁とした。シーズン換算で「51本塁打、52盗塁」ペースで、レギュラーシーズンは残り10試合。史上初の「50-50」へと突き進む大谷に対し、指揮官は「残り試合、ストップサインはない。青信号でいけるところまでいってほしい」と強く背中を押した。

マーリンズに勝利したチームは、ナ・リーグ西地区の優勝マジックナンバーを「7」に減らし、最短Vは24日(日本時間25日)。19日(同20日)の結果次第で、大谷にとってメジャー7年目で初のプレーオフ進出が決まる。