三菱自動車岡崎、都市対抗での大敗で結束「みんなが『次やろうよ』と」全国の舞台で夏の借りを返す【社会人野球】

AI要約

三菱自動車岡崎が代表決定戦で王子を破り、日本選手権出場権を獲得

岳原陵河外野手が4番で大活躍し、チームの勝利に貢献

過去の大会成績や選手のコメントからチームの意気込みが感じられる

三菱自動車岡崎、都市対抗での大敗で結束「みんなが『次やろうよ』と」全国の舞台で夏の借りを返す【社会人野球】

◇19日 社会人野球 日本選手権東海地区最終予選・代表決定戦 三菱自動車岡崎3―2王子(愛知・岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)

 社会人野球の日本選手権(今秋開催・京セラドーム大阪)の出場権を争う東海地区最終予選の代表決定戦が19日、愛知県岡崎市の岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われ、三菱自動車岡崎が王子(ともに愛知)を3―2で破り、2年連続10度目の本大会出場を決めた。

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 三菱自動車岡崎は1点リードの9回、抑えの神原が1死二塁とピンチをつくったが、三振、左飛で切り抜けた。夏の都市対抗(東京ドーム)に続いて、秋の日本選手権の”2大大会”出場権を2年連続でつかんだ。

 梶山義彦監督(54)は「やっぱりうれしいですね。2大大会に2年連続で両方出られることは部の歴史でもあまりないので」と目を細めた。

 0―0の5回に一挙3点を先制し、有利に試合を進めた。5回2死二、三塁から、主将・荒井の中前適時二塁打でまずは2点。なお2死一塁で、新人・岳原が右翼線への適時二塁打で続いた。投げては坂巻と神原の継投で逃げ切った。

 東海地区第2代表として出場した都市対抗は、1回戦でNTT西日本(大阪市)に1―14で7回コールド負け。秋山翔、笠井の両エースが打ち込まれて大敗したが、落ち込むことはなかった。荒井は「あそこまでやられてしまったので、チームみんなが『次やろうよ』とまとまった。秋こそは日本一を取りたい」。大敗で結束したナインが、全国の舞台で夏の借りを返す。

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 ○…4番の高卒ルーキーが大暴れした。三菱自動車岡崎の岳原陵河外野手(19)が3安打1打点、2四球と大活躍。最終予選の3試合はいずれも「4番・指名打者」で出場し、12打数6安打で打率5割をマークした。187センチ、97キロの体格を生かした力強い打撃が持ち味で、昨春センバツで初優勝した山梨学院高でも中軸を担った外野手だ。「ドームでもチームの勝利に貢献したい」と初々しく語った。