高安 母の誕生日に1差接近 小結の平戸海を突き出す 34歳の元大関が初優勝へ「のびのび」

AI要約

平幕・高安が小結・平戸海を破り、2敗を守って関脇・大の里に1差で迫る。

高安は母の誕生日に朗報を届け、自身の相撲に集中する意気込みを示す。

残り3日の秋場所で、34歳の高安が初優勝に向けて期待が高まる。

高安 母の誕生日に1差接近 小結の平戸海を突き出す 34歳の元大関が初優勝へ「のびのび」

 ◇大相撲秋場所12日目(2024年9月19日 両国国技館)

 平幕・高安(34=田子ノ浦部屋)が小結・平戸海(24=境川部屋)を突き出し、2敗を守った。全勝の関脇・大の里(24=二所ノ関部屋)が1敗に後退したため、高安は1差に接近した。

 平戸海戦は立ち合いから突っ張った。一度いなしたが残されると再度突っ張った。たまらず平戸海が引いてきたところをさらに攻勢を強め、土俵外へ突き出した。

 この日は母・ビビリタさんの62歳誕生日。朗報を届けることができたが、大の里の取組中は、取組を終えて戻った支度部屋での入浴中だった。1差に接近したことを報道陣から告げられると「ふ~ん」と表情を変えなかった。「あと3日ありますから、自分の相撲を取っていってまた明日一生懸命やりたい。のびのびやりたい」と意気込みを語った。

 秋場所も残り3日。最近、腰痛などでの途中休場が目立つベテランだけに体調面が懸念される。それでも言った。「どんどん体が動くようになってきた。尻上がりに良くなってきた。残り3日も一生懸命できるんじゃないか」。34歳の元大関に初優勝への期待が高まっている。