久保建英がマドリー戦後ファンに謝罪も…「エムバペとビニシウスはタケに手を焼いていた」カメラマン、久保本人が感じた「悪い中での好材料」

AI要約

W杯アジア最終予選で活躍を見せた久保建英が古巣マジョルカ戦で連敗を喫し、マドリーやビニシウスとの小競り合いも報じられた。

久保は悔しさを表情に現し、ソシエダはマドリーに0-2で敗れたが、互角の戦いを見せた。久保が謝意を示す中、強い気概が滲んでいた。

9月14日のソシエダ対マドリー戦では、開始早々から久保が積極的なプレーを見せ、激しい戦いが展開された。

久保建英がマドリー戦後ファンに謝罪も…「エムバペとビニシウスはタケに手を焼いていた」カメラマン、久保本人が感じた「悪い中での好材料」

 W杯アジア最終予選、日本代表で活躍を見せた久保建英はレアル・ソシエダに戻り、レアル・マドリーや浅野拓磨が所属する古巣マジョルカと戦い、連敗を喫した。マドリー戦では久保とビニシウスとの小競り合いなどが報じられているが……実際に“現地で見た光景”はどのようなものだったか。日本人カメラマンのレポートを逐一お送りする。

 古巣レアル・マドリー戦後、サポーターの前へ進んだ久保建英は、両手を合わせつつ空を見上げ、悔しさを表情に表した。

 その白いユニホームから、白い巨人などと称されるマドリーは、昨季リーガ優勝だけでなくCLも制覇した、現欧州チャンピオンである。だからこそ0-2でのマドリーの勝利、その試合結果は大方の予想通りだった。

 ただ、今季パリ・サンジェルマンよりフランス代表エースのキリアン・エムバペが加入し、さらに攻撃色を強めた相手に、ソシエダは互角の戦いを繰り広げた。

 両チーム共にシュート数が10を超えた熱戦は、それでも善戦実らず、今季ホーム初勝利を挙げることができないまま、ソシエダメンバーは肩を落とすこととなった。

 試合後、じっとサポーターを見つめた久保は、頭を下げて謝意を示した。その振る舞いには、チームを勝たせることができなかった、その責を一身に背負うかのような強い気概が滲み出ていた――。

 9月14日、ラ・リーガ第5節、ソシエダ対マドリー戦撮影のためスペイン北部サンセバスチャンへ向かった。

 この日の最高気温は20度、街行く人々はトレーナーやジャケットを羽織り、すでに秋の訪れを感じさせる。ただ快晴の日差しは強く、日向のテラス席で飲むビールが美味しい。

 この日はマドリー戦、キックオフは21時だったが、すでにお昼時には青と白のユニホームをまとった多くのソシエダサポーターの姿が街中にあった。また試合直前のスタジアム周りでも、サポーターが集まりいつも以上の気合を感じさせていた。

 ここまで1勝1分2敗と低調なソシエダだったが、王者相手に序盤から主導権を取りに出る。開始早々には、久保が積極的にドリブルで切り掛かると、ビニシウス・ジュニオールがたまらずファールで阻止した。

 また敵陣右サイド奥深くまで相手を押し込むと、マークにつくルカ・モドリッチの間合いを見切ったかのようにスレスレでかわし、また相対する左サイドバックのフェルラン・メンディにも果敢に勝負を仕掛けた。