初代Jチェアマン川淵三郎氏「発展に大きく貢献してくれたことに心から感謝」スキラッチさん悼む

AI要約

サッカーの元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチさんが結腸がんで死去。JFAの川淵三郎氏が追悼のコメントを発表。

川淵氏は1990年のイタリアワールドカップでスキラッチのプレーを目撃し、Jリーグ創設時に彼の加入を夢見ていた。スキラッチはジュビロ磐田で4シーズンプレーし、Jリーグの発展に貢献した。

若さで亡くなったスキラッチに感謝の意を述べ、安らかな眠りを願う川淵氏。

 サッカーの元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチさんが18日、結腸がんで死去した。59歳だった。日本サッカー協会(JFA)相談役、初代Jリーグチェアマンの川淵三郎氏(87)が19日、JFAを通じてお悔やみの言葉を出した。

   ◇  ◇  ◇

 彼のプレーを初めて生で見たのは1990年のイタリアワールドカップで、私はNHKの解説で現地に行っていた。Jリーグ創設に奔走していたときで、現地で、Jリーグへの参加を希望する団体が20もあったという報せを聞いて喜んでいた。そんな時に彼のプレーを見て、こんなすごい選手がJリーグでプレーしてくれることなんて夢のまた夢だと思った記憶がある。

 ところがJリーグ開幕翌年にジュビロ磐田に移籍すると聞いてびっくり。ワールドカップで得点王に輝いた選手が日本の地方都市でプレーすることに満足してくれるのかという一抹の不安もあったが、あに図らんや彼は4シーズンにわたって素晴らしいプレーを見せてくれた。Jリーグに大きな刺激を与え、その存在を世界に知らしめてくれた。

 病気だったと聞くが、まだ若かっただけに残念でならない。Jリーグの発展に大きく貢献してくれたことに心から感謝の意を表したい。

 スキラッチさん、安らかにお眠りください。

 日本サッカー協会相談役、Jリーグ初代チェアマン

 川淵 三郎

 (原文まま)