プロレスは「一番合わない格闘技」 70歳の現役レスラー藤波辰爾…1日でも長く“リングに”

AI要約

藤波辰爾さんはプロレスラーとして1971年にデビューし、現役で活躍する70歳のベテラン。子ども時代からケンカをせず、プロレス界への憧れからリングに上がることを決意。

現在もリングに上がることが自らを支える存在であり、リングがなくなったら老いを感じると語る。プロレスが彼にとって何か特別なものであることを示唆。

子ども時代はおとなしい性格だったが、プロレスの巡業で生の試合を見て以降、猪木さんや力道山先生に憧れを持ち、レスラーになる決意を固める。

プロレスは「一番合わない格闘技」 70歳の現役レスラー藤波辰爾…1日でも長く“リングに”

1971年にデビューし、今なお現役でリングに上がっている藤波辰爾さん。ケンカをした経験がないという子どもでしたが、アントニオ猪木さんへの憧れもあってプロレス界へ。70歳となる今、「一番合わない格闘技に自分が飛び込んできちゃってんだけど、一番長くいるっていうのは不思議でならない」と振り返りました。

自分で言うのもおかしいけれど、ピュアですね。へへへへ。結果的に(プロレス界に)一番長くね、いますけど。

──プロレスの何にひかれて、ここまで立ち続けられたんですか?

リングに上がるっていうのが、何か自分の中で支えになっているっていうのかな。

不思議なんですよ、あのリングっていうのがね。やっぱり自分自身もやっぱりリングがあるから復帰できたというのもあるし、やっぱりリングに上がれるというのがあるから、体も色々なところは悪いながらも、まだ自分で一応今動けてたなっていうのがある。リングに上がれなくなったら、多分、もっと早く老いちゃうでしょうね。

──どんな子どもだったんですか?どうしてプロレスに興味を持った?

レスラーに入ってくる子って、みんな子どもの頃わんぱくだったり、ガキ大将みたいな感じがするんだけど、あんまり僕、ケンカをした経験がないんだよね。ごく普通、本当におとなしい。

力道山先生や、ジャイアント馬場さん、アントニオ猪木さんが全盛期でやってる頃なんかのテレビを、親父なんかが見ている肩越しに怖々のぞき見していたような感じですよね。中学生のとき、大分市内にプロレスの巡業で来るんですよね。だから学校も、ちょっと早退して、自転車でね。4時間ぐらいかかったかな。生で見たら、怖かった。

──それでも見に行くっていうのは引き付ける何かが?

あったんでしょうね。それは何なんだろうね…。人と争うことが苦手で、あんまりそういう経験がない。だから、なんで自分はレスラーになったのかなという。裏返しですかね…恐怖心というなかに、自分が飛び込むというか。もちろん僕自身、猪木さんのファンだったんでね。そういう憧れはあったんですけどね。