【西武】中村剛也と栗山巧「骨牙コンビ」が来季も現役続行へ ともに来季でプロ24年目シーズン

AI要約

西武は、中村剛也と栗山巧のベテラン2人と来季も選手契約を結ぶ方針を決定。

中村剛も栗山もプロ24年目のベテランで、チームに欠かせない長打力を持っている。

若手の成長が進まない西武において、中村剛と栗山の存在が重要な役割を果たす。

【西武】中村剛也と栗山巧「骨牙コンビ」が来季も現役続行へ ともに来季でプロ24年目シーズン

 西武が中村剛也内野手(41)と栗山巧外野手(41)のベテラン2人と来季も選手契約を結ぶ方針であることが15日、分かった。チームは今季、得点力不足などを要因にすでに最下位が確定。若手の突き上げも進まない現状で、来季も経験豊富な2人の打力が欠かせないと判断した。ともに高卒で01年ドラフトを経て入団。そろって42歳になる来季は、プロ24年目のシーズンを迎える。

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 岡田、金子侑と引退試合が続いても、獅子が誇る最強レジェンドたちの戦いはまだ続く。最下位を独走し、オフにはチームの再編を余儀なくされる西武においても、中村剛、栗山の存在は別格だ。この日までに球団は、2人のベテランと来季の選手契約を結ぶ方針を固めた。

 プロ23年目の今季はともに、単年契約でプレー。中村剛は58試合に出場し、打率は2割を切っているものの7本塁打、14打点と長打力は健在だ。通算本塁打478本は現役最多を独走し、NPB歴代でも10位。今季はオールスターにファン投票で選出されたものの、右手のコンディション不良で7月に出場選手登録を抹消された。とはいえ、得点力不足が顕著なチームで、その一発長打は欠かせない存在になっている。

 栗山は代打中心の出場となっているが、51試合で打率2割3分5厘。8月31日には8回の代打逆転2ランでチームを勝利に導いた。この日も代打で適時二塁打。21年9月に通算2000本安打に達し、15日時点で通算2147安打となった。今季は通算400二塁打にも到達。左翼守備につく場面もあるなど、中村剛とともに成長過程にある若手たちの模範となっている。

 チームは今月10日に早々とリーグ最下位が決定し、15日の快勝をもってしても借金は44。野手のドラフト上位指名に成功しても、世代交代が思うように進まない状況にある。ファンから“骨牙コンビ”と長く愛される獅子の中枢が、来季も元気に打席に立つ。

 ◆生え抜き42歳コンビ 中村剛は83年8月15日生まれ、栗山は83年9月3日生まれ。ともに01年ドラフトで西武に指名されて入団し、来季は42歳シーズンとなる。これまで41歳以上の生え抜きコンビでは77年南海の野村克也(42歳)、広瀬叔功(41歳)、93年ヤクルトの八重樫幸雄(42歳)、杉浦享(41歳)、15年中日の山本昌(50歳)、岩瀬仁紀(41歳)、18年中日の岩瀬仁紀(44歳)、荒木雅博(41歳)がいたが、42歳コンビが誕生すれば初めてになる。