【フィギュア】鍵山優真の今季初戦は2位 高い表現力で観衆沸かせる ロンバルディア杯

AI要約

24年世界選手権銀メダルの鍵山優真は、フリーでは192・86点を獲得し、今季初戦を2位で終えた。

鍵山はアップテンポな曲調に合わせ、軽快な滑りを見せ、全てのジャンプを成功させた。目標の300点には届かなかったものの、高い表現力を披露し、カロリナ・コストナー・コーチと抱擁する姿も見られた。

鍵山は宇野昌磨の引退後、注目を集める立場になったことを自覚。今季は北京五輪に向けて金メダル獲得を目指し、必死に頑張る意気込みを語っている。

【フィギュア】鍵山優真の今季初戦は2位 高い表現力で観衆沸かせる ロンバルディア杯

<フィギュアスケート:ロンバルディア杯>◇15日◇第3日◇イタリア・ベルガモ◇男子フリー

 ショートプログラム(SP)で2位発進した24年世界選手権銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)は、フリー192・86点の合計291・54点で今季初戦を2位で終えた。

 アップテンポな「アメクサ」の曲調に合わせ、軽快な滑りを披露。冒頭の4回転フリップでは右手を氷についたものの、その後の4回転サルコーや、4回転トーループ-シングルオイラー-3回転サルコーなどの連続ジャンプなど、全てのジャンプを着氷させてまとめた。目標の300点には届かなかったが、今季初戦ながら高い表現力を見せつけ、演技後には同国出身のカロリナ・コストナー・コーチと抱擁する場面もあった。

 昨季限りで長きにわたり日本をけん引してきた宇野昌磨さんが現役を引退。チームジャパンの中で、自身の立ち位置にもわずかな変化があった。「嫌でも試合に出れば注目される立場にいる」と自覚。先月、三浦佳生や佐藤駿らと参加したイタリア合宿では「アスリートとして、人間としてもしっかりとした行動ができるように頑張りたい。目標に向かって1つ1つの成績を残して、良いパフォーマンスができるように頑張っていきたい」と力を込めていた。

 今季は、26年ミラノ・コルティナダンベッツォ五輪のプレシーズン。今夏のパリ五輪では北京五輪の団体銀メダル授与式に出席し、金メダルへの思いは一層強まった。「北京が銀だった分、パリのセレモニーの時にみんなで『次は金取りたいね』と話していて。みんなも気持ちが仕上がっていると思いますし、いろいろな強いメンバーがいる中での出場権の競い合いになると思うので、そこで負けないように、もうとにかく必死に頑張りたい」。ミラノの頂点を見据えた鍵山のシーズンが始まった。

 優勝は、312・55点のイリア・マリニン(米国)だった。