【オリックス】安達了一引退会見「来て良かった、終われて良かった」16年難病発症も13年間プレー

AI要約

オリックス安達了一内野手が引退会見し、T-岡田との盟友関係や守備の重要性、引退時期の決定要因などを語った。

オリックス生え抜きで潰瘍性大腸炎を乗り越えた安達了一は、チームに貢献し、現役生活に感謝の気持ちを述べた。

T-岡田からのコメントや安達了一の野球人生の経歴など、引退に関するエピソードが語られた。

【オリックス】安達了一引退会見「来て良かった、終われて良かった」16年難病発症も13年間プレー

 今季限りで現役引退するオリックス安達了一内野手(36)が13日、京セラドーム大阪で引退会見した。

 耐えきれず涙ぐんだのは、T-岡田との話題になった時。低迷期をともに支えた盟友と同じタイミングでユニホームを脱ぐことになった。「Tとは、どうやって強くするかをいろいろ話した仲。すごくいい関係。本当にいてくれて良かった」と声を詰まらせた。

 二遊間を守った堅実な守備がプロとしての生命線。それだけに、5月1日のロッテ戦が引き金になった。「自分の中で守備が守れなくなったら引退と決めていた。あのほっともっとの試合で3失策したあたりから様子がおかしくなって。自分の分かれ道だった」。パの二塁手では史上初となる1イニング3失策。名手の気持ちが引退に傾いた。

 東芝から11年ドラフト1位入団の生え抜き。16年1月に難病の潰瘍性大腸炎を発症して引退も考えたが、プレーを続けた。13年間を振り返り「オリックスでなければここまで使ってもらえなかった。3連覇できたし、日本一にもなった。オリックスに来て良かった。オリックスで終われて良かった」。今季は兼任コーチだったが、球団は専任コーチ就任を打診するとみられる。引退セレモニーは24日の西武戦でT-岡田と合同で行われる。

 ▽オリックスT-岡田 持病がある中でもすごく無理して頑張っていた。本当にお疲れ様と言いたい。これから2人どう進むか分からないけど、何かオリックスの力になりたい。その時は2人で力を合わせてまた頑張りたい。

 ◆安達了一(あだち・りょういち)1988年(昭63)1月7日生まれ、群馬県出身。榛名-上武大-東芝を経て、11年ドラフト1位でオリックス入団。16年1月には潰瘍性大腸炎で入院も、同年7月には月間MVPを受賞するなど、病気と闘いながら野球を続けてきた。21~23年の3連覇に貢献し、日本シリーズにも出場。179センチ、80キロ。右投げ右打ち。