練習期間2日、バド福島由紀&古賀輝組が混合ダブルスV 「初心者」の連係が7戦で「別人」に変化

AI要約

福島由紀と古賀輝がバドミントン全日本社会人選手権の混合ダブルスで優勝。

激しい試合展開の中、2人の連携が光り、観客を沸かせた。

31歳のベテランペアが次なる目標に向けて一歩ずつ進んでいく。

練習期間2日、バド福島由紀&古賀輝組が混合ダブルスV 「初心者」の連係が7戦で「別人」に変化

 バドミントンの全日本社会人選手権は11日、鳥取県民体育館で最終日が行われた。混合ダブルスでは、東京五輪女子ダブルス8強の福島由紀と男子ダブルス元日本代表の古賀輝のペアが決勝で柴田一樹、篠谷菜留組に2-0(29-27、21-15)で勝利。福島は女子ダブルスを制した2016年以来、古賀は初の優勝となった。2人での練習期間はわずか2日。試合を重ねるごとに完成度を高め、頂点に立った。

 準決勝をフルゲームでものにし、迎えた決勝。古賀は大声を出しながら緩急自在に攻撃を操り、福島は前衛から強打を放つ。デュース8回の死闘となった第1ゲーム(G)を制して勢いに乗ると、第2Gも鋭い攻撃と粘りの守備で勝ち切った。古賀は「優勝したことのない大会なので嬉しい」と喜び、福島も「楽しく、色々とトライしながらできた」と笑顔を弾けさせた。

 大会のラストを飾ったこの試合。白熱した試合展開の中、古賀はトリッキーなプレーで会場を何度もどよめかせた。「観客から『お~』とか声が聞こえてきて。そういうのが好きなので、とても楽しかった」。支えた福島も「古賀選手が盛り上げているので私も楽しかったし、観にきてくれたお客さんも楽しめたんじゃないかな」と喝采を浴びた試合を満足げに振り返る。

 ともに1993年度生まれ。バドミントン界ではベテランと呼ばれる立場になった。31歳の福島は廣田彩花との“フクヒロ”ペアで東京五輪8強。古賀も世界を相手に戦ってきた。それぞれパリ五輪も目指し、選考レースを戦ったが届かなかった。

 パリ五輪が閉幕して約1か月。練習期間はわずか2日で、大会初日に2人は「混合ダブルスはお互い初心者同士なのでぼちぼち……悪くはなかったかな」とコメント。それから7試合をこなし、優勝後の古賀は「お互いの役割が決まってきて。初戦と比べたら別人のようにできた」と頷いた。

 全日本総合の出場権も獲得。次戦以降の目標を聞かれると「1つ1つの大会で優勝を目指して頑張りたい」「目の前の試合をしっかりとやっていきたい」とともに一戦必勝を強調。価値あるタイトルと経験を必ず活かす。