日大藤沢FW宮澤朋哉主将「あの負けた日を忘れたことがない」インハイの悔しさ糧にいざ選手権へ

AI要約

日大鶴ヶ丘が初優勝した日本大学体育大会(高校の部)サッカー競技会の概要。

日大藤沢が敗れ、ベスト8に終わるも、選手権に向けて課題を明らかに。

和倉ユース大会でのチーム力の底上げと選手層の向上、そしてインターハイでの敗北からの成長について。

日大藤沢FW宮澤朋哉主将「あの負けた日を忘れたことがない」インハイの悔しさ糧にいざ選手権へ

 全国の日大付属校23校(22チーム)が集結し、9月2日から3日間、時の栖で行われた令和6年度日本大学体育大会(高校の部)サッカー競技会は、決勝で日大高(神奈川)を破った日大鶴ヶ丘(東京)の初優勝で幕を閉じた。

 大会2連覇を狙った日大藤沢(神奈川)は準々決勝で宮崎日大(宮崎)にスコアレスからのPK戦で惜しくも敗れ、ベスト8。U-18日本代表のMF布施克真(3年)やキャプテンのFW宮澤朋哉(3年)などのトップチームと、K2リーグを戦うメンバーで今大会に挑み、予選リーグは3連勝で1位突破。大会2連覇に視界良好かと思われたが、25分ハーフという時間が短いレギュレーションの中で、宮崎日大ゴールを最後までこじ開けられず。それでも和倉ユースで2年ぶりの優勝を飾るなど、充実した内容でこの夏のフェスティバルを終えた。

 大会を終え「夏は和倉、青森、今大会とやってきて、攻撃の部分もそうですし、自分たちがやりたいサッカーはだいぶできるようになってきた」と手応えを語ったのは宮澤主将。今大会では前回優勝校のキャプテンとして開会式で選手宣誓を務め、プレーでも切れ味鋭い動きで存在感を示した。

 インターハイで県予選を突破できなかった日大藤沢にとって、この夏の強化は15日に初戦を迎える選手権の結果に直結する。それだけに「圧倒的に決定力が足りなかった。いくら攻めていても、点を取って勝たなければ、いいサッカー、いいチームで終わってしまう。そうやって終わりたくはない」と点を取り切れなかったことに危機感も口にした。

 さらに「選手権は、どん欲に決めきれる前線が必要だし、ゼロで抑えられる守備陣が必要。そういう面でいえば課題も見つかったけど、こういうフェスティバルでもちゃんと優勝しないといけない」と話し、絶対に負けられない選手権にこの経験を繋げたいと話した。

 和倉ユース大会では決勝をトップチームのスタメン組以外で勝ち切るなど、チーム力の底上げに成功。「ベンチにも同じレベルの選手がいた」という、インターハイ全国準V、選手権でも神奈川を制した昨年のチームの選手層に一歩近づくことができた。

 それでも「0-3で負けたと書いてあるのをベットの横に置いているくらい、自分はあのインターハイで負けた日を忘れたことがない。0-3という結果もそうですし、相手の土俵に持っていかれて内容も良くなかった。あの負けは絶対に忘れてはいけないですし、桐光学園を意識してここまでやってきました。2度負けるってことは絶対に許されない」と、桐光学園に敗れたインターハイの悔しさを誰よりも感じている。