12発連勝発進も緩めない堂安律「サウジもオーストラリアもボコれるみたいな甘い考えは捨てたほうがいい」

AI要約

堂安律が右ウイングバックで先発もハーフタイムでベンチに下がる。攻撃的3バックでの攻守のバランスを重視。

チームは2試合で12得点を決める一方、無失点をキープ。守備意識の高さが評価されている。

次の試合へ向けて、選手たちは油断なく戦い続けるマインドセットを持っている。

12発連勝発進も緩めない堂安律「サウジもオーストラリアもボコれるみたいな甘い考えは捨てたほうがいい」

[9.10 W杯アジア最終予選 日本 5-0 バーレーン リファ]

 2試合連続で右ウイングバックで先発した日本代表MF堂安律(フライブルク)はハーフタイムでベンチに下がった。前半9分、MF三笘薫が左サイドから右足で上げたクロスに逆サイドから走り込んだが、滑り込みながら合わせたシュートは左ポストを直撃。「いいボールが来たので、決めないといけない状況だった」と悔しがった。

 5日の中国戦(○7-0)では堂安のクロスから三笘がヘディングシュートを決めており、ウイングバックからウイングバックへのクロスというのはチームとしても狙いの形。惜しくも得点とはならなかったが、中国戦から継続した“攻撃的3バック”はこの日も大量5ゴールを生み出した。

「選手の特長が出しやすいシステム。役割がハッキリする」とメリットを挙げる堂安だが、2試合で12得点の攻撃力以上に2試合連続無失点の守備面に目を向ける。「何より無失点、ゼロで抑えているという意味では、全員が守備意識は高いし、これだけいい選手が守備の重要性を理解しているというのは世界基準になってきていると思う」と指摘する。

 相手のロングキックに対し、ウイングバックの堂安が競り合う場面も多いが、「試合が終わってから(板倉)滉くんとも話したけど、攻撃的な3バックをやるうえであそこで勝っていかないといけないし、自分の課題でもある」と受け止め、「攻撃の選手だからしなくていいのではなく、やらないといけない」と力を込めた。

 2連勝でC組首位に立つ中、ライバルであるサウジアラビアは1勝1分の2位に付け、オーストラリアは1分1敗と出遅れた。次の10月シリーズではそのサウジアラビアとアウェー、オーストラリアとホームで対戦する。

「マインドセットのところで、このままサウジアラビアもオーストラリアもボコれるんじゃないかみたいな甘い考えは捨てたほうがいいし、それでアジアカップも痛い思いをしている」。そう引き締める背番号10は「もう一回、地に足を付けて、1-0でもいいし、最悪この得失点差を考えたら0-0でもいいという考えはチームみんなが持っていると思う」とチームの思いを代弁した。