【阪神】勝負の聖地7連戦、森下翔太「東撃ち」の誓い「初戦が絶対大事」10日DeNA戦に照準

AI要約

阪神は首位巨人を2.5差で追い、DeNAとの戦いを迎える。

森下翔太外野手は絶好調で逆転Vに向けて闘志を燃やす。

森下はDeNA戦を重要視し、東の投球を崩すための戦略を練る。

【阪神】勝負の聖地7連戦、森下翔太「東撃ち」の誓い「初戦が絶対大事」10日DeNA戦に照準

 首位巨人を2・5差で追う3位阪神は、10日のDeNA戦から勝負の甲子園7連戦を迎える。

 5試合連続打点と絶好調の森下翔太外野手(24)は、逆転Vへ闘志全開。初戦は32試合連続QS(クオリティースタート、6回以上自責3以下)の東が先発してくるが、超難敵撃ちでチームを勢いづける意気込みだ。首位の背中も見えるが、2差で迫るDeNAに2連敗すれば4位に落ちる。まずはCS確保へ、打点王も射程圏の3番が眼下の敵を突き放す。

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 森下は目の前の一戦だけを見据えた。2・5差で首位巨人を猛追する中、10日から始まる甲子園7連戦。まずは2差で迫る4位DeNAとの3連戦が、大きなヤマ場になる。昨季は新人ながら日本一に貢献した虎の3番。第1戦の重要性は肝に銘じている。

 「最初のカードの初戦が絶対大事になる。球場が変わらないので、甲子園の(戦いで)勢いを付けるために、すごく大事。そこに向けて準備していきたい」

 いきなり難敵が立ちはだかる。10日のDeNA先発は12勝左腕の東。昨年から32試合連続でクオリティースタートを継続中で、13年に楽天田中将が記録した日本記録の34試合にも迫る勢いだ。阪神も今季3試合で2勝を献上。森下自身も今季7打数1安打と攻略に苦しむが、大事な戦いでリベンジを決める覚悟だ。

 「前回もいいピッチングをされているので。なんとか(球数を)投げさせたり、甘い球を1球で捉えたり。そういうことをしていかないとなかなか崩せないピッチャー。データなりを見ながらやっていきたい」

 絶好調の打撃が自信の根拠だ。現在5試合連続打点中で、得点圏打率も1位の同僚大山に次ぐ2位の3割5分の勝負強さ。打点66はチームトップで、セ1位の巨人岡本和に2差に迫る2位につける。そして甲子園は打率も3割8厘の好相性。聖地の後押しも力に変え、「東撃ち」で7連戦の白星発進を導く意気込みだ。

 DeNAとの対戦の裏では、首位巨人を1差で追う2位広島が直接対決がある。上位2チームのどちらか勝つと仮定すると、阪神は勝たない限り、差を広げられてしまう。さらに10日からDeNAに2連敗すれば、勝率1厘差で4位に落ちる。13日からは2位広島との2連戦も控えており、絶対に負けられない1週間。森下は頼もしく意気込んだ。

 「上しか見ていないので。1試合1試合勝つだけかなと思います」

 大逆転Vへ、東撃ちは最高の景気づけ。まずはCS圏確保へ、眼下の敵を突き放す。【波部俊之介】