カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング13位。「個人昇格」集団!? でも最大の補強は監督の残留?

AI要約

イプスウィッチは夏の移籍市場で1億2649万ユーロを支出し、プレミアリーグ昇格に向けてチームを強化した。

最高額は20歳のFWオマリ・ハッチンソンの移籍金で、他にも2部チャンピオンシップで活躍した選手を獲得した。

若手指揮官のキーラン・マッケナ監督の続投も注目されている。

カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング13位。「個人昇格」集団!? でも最大の補強は監督の残留?

 欧州5大リーグの夏の移籍市場が閉幕した。今年も多くの選手たちが活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額の移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。今夏の移籍ウィンドーで活発に動き、最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は夏の移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で順位ごとに紹介する。※情報は9月3日時点。各クラブの移籍に係る支出額はデータサイト『Transfermarkt』を参照。

13位:イプスウィッチ(プレミアリーグ/イングランド)

総支出額:1億2649万ユーロ(約202.3億円)

移籍金最高額:オマリ・ハッチンソン(2350万ユーロ/約37.6億円)

 イングランド2部チャンピオンシップから1部プレミアリーグに昇格したイプスウィッチは、この夏の選手補強で1億2649万ユーロ(約202.3億円)を支出した。

 最高額は、昨年夏にチェルシーから期限付き移籍で加入したFWオマリ・ハッチンソンの完全移籍に掛かった2350万ユーロ(約37.6億円)だ。まだ20歳の若手だが、昨シーズンのリーグ戦では10得点6アシストの活躍を見せており、今後さらに価値が高まる可能性がある。

 そのほかの補強では、2部チャンピオンシップで活躍した選手の獲得が目立つ。昨シーズン、ハル・シティでリーグ戦8得点2アシストを記録したFWリアム・デラップを保有元のマンチェスター・シティから1758万ユーロ(約28.1億円)で獲得した。さらに、DFジェイコブ・グリーブス(2150万ユーロ/約34.4億円)、FWジャック・クラーク(1770万ユーロ/約28.3億円)、DFダラ・オシェイ(1420万ユーロ/約22.7億円)もチャンピオンシップのクラブからの個人昇格だ。

 また、期限付き移籍であるためこのランキングには反映されないが、マンチェスター・シティからMFカルヴァン・フィリップスを獲得しており、プレミアリーグでの経験値もチームに加えた。

 プレミアリーグ昇格に当たって、昨シーズンのベースを維持しつつチームを強化した印象のイプスウィッチだが、最大の補強は、キーラン・マッケナ監督の続投という声もある。38歳の若手指揮官は、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが注目したとも報じられていたが、5月末に契約を更新して続投が決定した。