フットサル歴1年、16歳の覚悟「フランス遠征のメンバーに選ばれないと、(2028年)W杯はない」(バルドラール浦安テルセーロ・齋藤幸輝)【U-18フットサル日本代表】

AI要約

齋藤幸輝はフットサル選手として抜擢され、日本代表候補に選ばれた経緯や意気込みを語る。

全日本U-18フットサル選手権での経験やフランス遠征への意欲、他選手からの学び、目標のW杯優勝に向けた決意を明かす。

自身のフィジカルやシュートを武器とし、ライバル心を持ちながら成長を目指す姿勢が伺える。

フットサル歴1年、16歳の覚悟「フランス遠征のメンバーに選ばれないと、(2028年)W杯はない」(バルドラール浦安テルセーロ・齋藤幸輝)【U-18フットサル日本代表】

9月4日、高円宮記念JFA夢フィールドにて、U-18フットサル日本代表国内合宿2日目のトレーニングが行われた。

昨年10月、高橋健介監督がプロジェクトマネージャーとして携わったJFA U-18フットサルタレント育成普及事業にフットサルを初めて1カ月で選出された齋藤幸輝は、今シーズンからバルドラール浦安テルセーロに加入した。8月には全日本U-18フットサル選手権大会で準優勝を経験。今回の代表候補合宿には競技歴1年足らずでの抜擢となった。

高校1年生ながら、大柄ではないが当たり負けをしないフィジカルと積極的なシュートを持ち味に、他の選手に引けを取らない。先輩たちに学ぼうとする初々しさと、現状に満足しない貪欲さを兼ね備える齋藤が目指すものとは。2日目の練習が終了後に話を聞いた。

──まずは約1カ月前に行われたU-18フットサル全日本選手権を振り返ってください。

大会を通して自分たちのコンディションがどんどん上がっていて、チームとして3年ぶりに決勝の舞台に立つことができました。全国制覇という目標に向かってやってきましたがフウガドールすみだのほうが一つ上手で、自分たちにはまだ足りない部分がたくさんあると思い知らされました。全国が終わってからは新たなスタートだと思って、来年に向けて練習から頑張っています。

──代表につながる大会として意識はしていましたか?

日本代表の監督が来るというのは自分も知っていました。いいプレーを見せようと思っていましたけど、それを意識しすぎると固くなってしまうので、楽しむことを一番に頭に置いてやっていました。

──代表候補に選ばれた時、率直にどんな気持ちでしたか?

もう、うれしくて、言葉が出ませんでした。

──どうやって伝えられたのですか?

茨木(司朗)監督から電話で教えてもらいました。突然「電話、何時からできる?」と言われて「え、なんか俺やらかしたかな」と思って(笑)。それで電話に出たら「代表候補に選ばれた」と言われました。

でも、ここがゴール地点ではありません。10月のフランス遠征で世界の強豪国に勝つことが直近の目標なので、この4日間を大切にして、次の遠征のメンバーにも選ばれるようにしていきたいと思います。

──実際に合宿をやっていて、どうですか?

自チームよりもスピード感があって、みんなうまいです。自分がそれに慣れていないのもあってまだ全然できていないので、早くセットプレーやこの環境に慣れて、自分の良さを出せるように頑張りたいです。

──齋藤選手の強みを教えてください。

そこまで背は高くないけれど、フィジカルではあまり負けないところです。あとは(相手を)背負ってからの反転や、1対1で相手を抜いてカットインから左足でニアハイへのシュートなどが自分の持ち味だと思っているので、そこを出しながらこの合宿で新しいものを得られたらと思います。

──合宿をやっていて、参考にしている選手はいますか?

羽生(恒平)くんからは全然ボールを取れなくて、ボールを離すタイミングとか動き出しのタイミングをすごく参考にしています。同じ左利きの青島(竣平)とかは、1対1の時に相手をはがすのが上手なので、そういうところを自分のものにできるようにしたいです。僕と市場新汰が一番年下ですけど、同じ左利きの選手がいるので、学ぶことがたくさんあるのはありがたいなと思いつつ、ライバル心を持ってやっていきたいなと思います。

──今後の目標を教えてください。

一番の目標は、フル代表でW杯優勝をすることです。その通過点としてフランス遠征のメンバーに選ばれないと、(2028年の)W杯はないぞと思っています。今回のフランスのメンバーに選ばれて活躍して、フル代表にも選ばれるように頑張っていきたいと思います。