U-15日本代表候補が1、2歳年上の尚志高に挑戦。プレスの速さなど体感したことを今後の糧に

AI要約

U-15日本代表候補は福島・Jヴィレッジ合宿2日目に総当たりのリーグ戦を行う。各チームは午前と午後の2試合で競技し、若手選手が成長する機会となった。

各チームは尚志高校を含めた4チームに分かれ、1本20分の試合を行った。選手たちは苦戦しながらも健闘し、代表チームでの活躍を目指して基準を学ぶことが重要だと感じた。

試合では、チーム青とチーム白が尚志高校と対戦し、若手選手たちが激闘を繰り広げた。年上チームとの戦いを通じて成長し、今後のプレーに繋げる意欲を見せた。

U-15日本代表候補が1、2歳年上の尚志高に挑戦。プレスの速さなど体感したことを今後の糧に

 U-15日本代表候補は福島・Jヴィレッジ合宿2日目の3日午後、チーム青、チーム緑、チーム白の3チームに分かれ、尚志高(福島)を含めた計4チームで総当たりのリーグ戦(1本20分)を行った。

 高校2年生17人に1年生5人を加えた尚志にチーム青は0-2、チーム白は0-0、そしてチーム緑も0-2と得点を奪えず。この日午前のゲーム(1本25分)では、チーム青が1-0で勝ち、チーム緑も1-1と健闘したが、午前・午後の連戦で疲れも影響したか、再び上回ることはできなかった。

 チーム青はGK門倉遥夢(FC LAVIDA)、佐藤蒼起(FC東京U-15深川)、DF草野陸(横浜FMジュニアユース)、西翔生(C大阪U-15)、笠原慶多(FC LAVIDA)、井芹響輔(大宮U15)、MF倉貫溜凰(FC琉球OKINAWA U-15)、仙波隼太郎(愛媛FC U-15)、大野田和希(松本U-15)、岡崎葵(C大阪 西U-15)、木村風斗(川崎F U-15生田)、FW齋藤翔(横浜FCユース)、尾家英元(東京Vジュニアユース)、平井一輝(熊本ジュニアユース)の14人によって構成。午後の尚志戦は、立ち上がりから押し込まれると6分、尚志FW岡大輝(2年)に先制点を叩き込まれた。

 チーム青も7分、笠原がドリブルで持ち上がって縦パス。尾家、齋藤とつなぎ、仙波がDF背後へ抜け出す。だが、シュートは尚志GK門井宏樹(2年)がストップ。チーム青はその後もCKやクロスからシュートシーンを作り出すが、決め切ることができない。

 対する尚志は13分、MF廣橋玖音(2年)とのワンツーで岡が抜け出し、最後はGKをかわして2点目のゴール。チーム青は笠原と西が連係して守り、劣勢の中で闘志を表現していた倉貫や大野田、尾家が強引に前へ出る。だが、最後まで得点を奪うことはできなかった。

 続いて、GK長井京志郎(熊本ジュニアユース)、佐々木翔大(秋田U-15)、DF中村孝成(バディージュニアユース横浜)、津田颯太(C大阪 西U-15)、石原拍(愛媛FC U-18)、松坂碧生(浦和ジュニアユース)、森明陽磨(青森山田中)、MF松崎陽向(鳥栖U-15)、宮崎叶(ソレッソ熊本)、梶山蓮翔(FC東京U-15むさし)、松永翔(横浜FMジュニアユース)、田中優成(市立船橋高)、FW立野京弥(FC LAVIDA)、八色隼人(名古屋U-15)の14人で構成されたチーム白が尚志と対戦した。

 チーム白は立ち上がりに宮崎の縦突破などからゴールへ迫るが、その後はセカンドボールを拾われ、サイドへ展開されるなど押し込まれる展開に。クロス、ラストパスへ持ち込まれていたが、CB森明やCB石原、ボランチで出場した中村が粘り強い守備で対抗する。

 また、中村や左SB松坂が推進力のある動きを見せるなど攻め返すが、GK赤根啓太(2年)らが引き締める尚志は隙を見せない。だが、チーム白も松永、松崎らが献身的な守備を続け、終了間際にGK佐々木が相手の決定的なシュートを連続セーブ。0-0の引き分けに持ち込んだ。

 最後にチーム緑が尚志と対戦。GK齋藤陽乃心(JFAアカデミー福島U-15EAST)、枝川航大(ソレッソ熊本)、DF松本空(C大阪U-15)、笹倉拓真(川崎F U-15生田)、奥村翔(柏U-15)、石村琢人(FC東京U-15むさし)、瀬戸駿(浦和ジュニアユース)、MF大石櫂(浜松開誠館高)、藤本祥輝(G大阪ジュニアユース)、岡颯介(FC岐阜U-15)、嵯峨日向(前橋FC)、今村涼弥(横浜FMジュニアユース)、FW小園晟之朗(神村学園中)、城秀人(FC東京U-15むさし)の14人で構成されたチーム緑は立ち上がり、城、今村が立て続けに決定機を迎えたが、尚志GK門井に止められ、得点することができない。

 すると6分、尚志はシュートのこぼれ球をMF齋藤浩司(1年)が押し込んで先制。チーム緑も嵯峨が激しい当たりを受けても倒れずに前進するなど奮闘したほか、右SB松本がインターセプトからクロスを上げ切り、大石が質の高いボールを前線へ配球する。

 また、縦パスを差し込むなど攻撃面でも効いていた笹倉が跳ね返しで高さを発揮し、GK枝川が好セーブを続けるなど追加点を阻止。それでも、尚志は20分、左SB星山珂凰(1年)が左足ミドルを決め、2-0で試合を終えた。

 U-15代表候補の選手たちはこの日の午前に続き、同じU-15代表候補との2試合で競争。加えて、1、2歳年上の尚志の鋭いプレスや上手さを体感した。中村は「プレスの速い中で、速く判断して1タッチとかでプレーするっていうのがまだできてなかったので、そこは直していきたい」。対世界を想定した年上との戦いも糧に。合宿最終日の4日も、代表チームで活躍するための基準を学び、今後の飛躍に結びつける。