【EXILE CUP 2024 レポート】昨年の優勝チームを準決勝で下した山口サッカースクールが大会初優勝...EXILE CUP 2024中国大会

AI要約

 株式会社LDH JAPANが主催する小学4年生~6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP 2024」の中国大会が山口県で開催され、多くのチームが参加した。

 橘ケンチさんと櫻井佑樹さんがゲストとして出席し、各チームにエールを送った。

 山口サッカースクールが優勝し、決勝戦や準決勝の様子が熱戦を伝えた。

【EXILE CUP 2024 レポート】昨年の優勝チームを準決勝で下した山口サッカースクールが大会初優勝...EXILE CUP 2024中国大会

 株式会社LDH JAPANが主催する小学4年生~6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP 2024」の中国大会が7月28日、山口県山口市のきらら博記念公園 やまぐち富士商ドームで行われた。山口県での開催は昨年に続いて2年連続で、地元の山口県から30チーム、広島県から12チーム、岡山県から4チーム、島根県から2チームの全48チームが参加した。

 会場にはEXILE / EXILE THE SECONDの橘ケンチさんと劇団EXILEの櫻井佑樹さんがゲストとして駆けつけ、開会式では「試合に勝っても負けても相手のことを称え、チームメートに感謝し、自分の成長につなげる機会にしてもらいたい」(橘ケンチさん)、「日頃の練習の成果を存分に発揮して、優勝目指して頑張ってほしい」(櫻井佑樹さん)とエールを送った。

 午前中は4チームずつ12のブロックに分かれて予選リーグを実施した。どのブロックでも熱戦が繰り広げられ、得失点差で順位が決まる大激戦のブロックも複数あったが、各ブロック1位の12チームと、2位の成績上位4チームの計16チームが決勝トーナメントに進出。昨年優勝の福山ローザス・セレソン(福山市)も順当に勝ち上がった。

 午後からの決勝トーナメントでは、1回戦の8試合のうち4試合が1点差で決着した。昨年準優勝のFCリベルターデ山口A(熊毛郡平生町)は、FCリベルターデ山口Bとの同クラブ対決に臨み、1-1のままPK戦までもつれ込む死闘を制して勝ち上がった。

 準々決勝でも接戦が続き、4試合のうち3試合がPK戦にもつれ込んだ。そのうちの1試合は、福山ローザス・セレソン対FCリベルターデ山口Aという昨年の決勝の再戦が実現。意地がぶつかり合う試合は最後まで両者一歩も譲らず、スコアが動かないままPK戦に突入したが、PK戦を制した福山ローザス・セレソンが準決勝に駒を進めた。

 準決勝では、福山ローザス・セレソンと山口サッカースクール(山口市)が対戦。両者とも出足良くプレッシャーをかけて相手に自由を与えず、スコアレスで前半を終えた。後半も膠着した展開が続くなか、山口サッカースクールが先制に成功。虎の子の1点を最後まで守り切って決勝に進んだ。

 準決勝のもう1試合は、周東FC U-12(柳井市)とPerma・Futuro FC(防府市)が対戦。こちらも前半をスコアレスで終え、後半立ち上がりに周東FC U-12が先制に成功。終盤に追加点を挙げてリードを2点に広げると、最後まで集中した守備で相手の攻撃をシャットアウトして決勝進出を決めた。

 決勝戦はEXILEのBGMに合わせて両チームの選手が入場し、独特の緊張感が漂う中でキックオフを迎える。前半の立ち上がりから山口サッカースクールが勢いよく相手にプレッシャーをかけて主導権を握り、石井黎皇選手のゴールで先制に成功。その後も追加点を重ねて序盤のうちに3点をリードした。周東FC U-12が1点を返すが、前半終了間際に山口サッカースクールの野坂太志朗選手がキックインからゴールを決めて4-1で折り返す。

ビハインドを負った周東FC U-12も後半は反撃に出るが、山口サッカースクールのGK船越拓磨選手が何度もシュートストップしてゴールを許さない。互いに集中した守備を見せてスコアが動かないまま迎えた最終盤、山口サッカースクールの得利泰暉選手がダメ押しのゴールを決めて5-1で終了のホイッスルが鳴り響いた。

 優勝した山口サッカースクールの加藤浩監督は、「日頃から足元の技術を磨いてきたので、自信を持って発揮しなさいと子どもたちを送り出し、それを実践してくれました。それと、苦しいときに逃げないこと、出足で負けないこと。勝因は最後まで集中して、相手に自由なプレーをさせなかったことだと思います。子どもたちも自信をつけたと思うし、それと同時に中国代表として頑張らないといけない。ホっとした面と気を引き締めてやらないといけないという両方がある」と話した。

 チームのキャプテン・部坂亮太郎選手は9月の決勝大会に向けて「自分たちが中国大会の代表になって良かったと言ってもらえるような試合をして、最後はトロフィーを持ち帰りたい」と意気込みを語った。

 子どもたちの熱戦を最後まで見届けた櫻井佑樹さんは「熱気にあふれていた。夏の暑さというより、子どもたちの熱い思いが伝わってきて、自分の小さい頃を思い出したし、パワーをもらえました。またサッカーがやりたくなって、空いた時間はずっとボールを蹴っていました」と大粒の汗を流しながら笑顔を見せ、「負けて涙を流している選手もいたけど、それも大事だと思います。泣ける子は強くなると思うし、うまくなると思う。涙は全然恥ずかしいものじゃないし、絶対強くなっていける」と子どもたちにエールを送った。

 橘ケンチさんは「子どもたちが全力でボールを追いかけている姿はやっぱりいいですね。すごく力をもらいました。いろいろなチームと交流が持てて夏の良い思い出になってくれたらうれしいし、よりサッカーが好きになりもっと練習に励んでプロ選手を目指すとか、夢を持ってこれから頑張ってくれる子がこの会場から増えてくればうれしいです。今後もこの大会は引き続きやっていくつもりですし、日本全国の各地域で開催できるのは本当にいろいろなチャンスがあると思います。自治体や地域の企業さんなどと密接に結びつきながら、プロモーションをもっとしっかりして、地域に貢献していけるような大会にしてきたいです」と今大会を総括した。

文=田辺 久豊 写真=菓子谷 梨沙