「繰り返しちゃいけない」日本がW杯アジア最終予選最多7点ラッシュ&完封貢献の33歳谷口彰悟が示す安堵と矜持【サッカー男子日本代表】

AI要約

日本代表がワールドカップアジア最終予選で中国を7-0で圧倒し、谷口彰悟が守備面での貢献や過去の苦い記憶に触れる。

谷口は攻守にわたり活躍し、チームとしての緊張感や集中力を高めて好スタートを切ることを強調。

次戦に向けてチームは警戒感を保ちながらアウェーでの試合に臨む準備を進めている。

「繰り返しちゃいけない」日本がW杯アジア最終予選最多7点ラッシュ&完封貢献の33歳谷口彰悟が示す安堵と矜持【サッカー男子日本代表】

 ◆サッカー・ワールドカップアジア最終予選 日本7―0中国(5日、埼玉スタジアム)

 C組初戦に臨んだ8大会連続出場を目指す世界ランキング18位の日本が、同87位の中国に大勝発進。7得点の一方で、ホームでの無失点勝利に貢献したDF谷口彰悟(シントトロイデン)も「結果としてしっかり得点をたくさん取って(失点)ゼロで終わる。結果としては素晴らしいスタートを切れた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 3バックの中央で1対1のシーンでも体を張り守り切ったほか、DFラインも巧みに統率。相手が全体的に自陣に引いた中で、攻撃の起点として左右にボールを散らしながらゴールラッシュにも貢献した。「ある程度、僕のところからスタートさせようというのはチームとしても狙いだった。僕がどれぐらい相手を引きつけてとか。どっちから攻撃を開始するのかっていうところ。常に相手を見ながらというのは、きょうの僕のタスクの1つだった」と振り返った。

 日本には過去2大会で苦い記憶がある。2018年のロシア大会、22年のカタール大会。いずれもホームだった最終予選初戦で苦杯をなめていた。それだけに「ここ最近、最終予選の出だしの失敗、それは繰り返しちゃいけない。その思いは選手もみんなわかってました。やっぱりスタートが大事だよ、というのはみんなで言い聞かせながら。本当にいい緊張感を持ちながら準備できた」と言う。その上で「いろんなコンディションのばらつきも含めて、準備期間も短い。それでも結果を残していかないといけないのがやっぱ日本代表。そういった意味では集中力も高くゲームに入れて、最後まで手を緩めずにやりきれた」と納得顔を浮かべた。

 自身もこの夏にカタールのアル・ラーヤンからベルギーのシントトロイデンに移籍。初めての欧州挑戦でもある。既にシーズンが開幕している中で、難しいコンディションだったのは自身も同じだが、日の丸を背負う矜持を示した形で冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(バイエルン)らが負傷の影響で招集外となる中で、33歳の経験豊富なセンターバックが確かな実力と存在感を示した。

 次戦は10日(日本時間11日未明)にアウェーでバーレーンと対戦。チームは試合後に当地へと向かう。「ひとまず一安心というかっていうところですけど、まだ始まったばっかり。本当に1戦1戦っていう戦いになってくるので最終予選は。またすぐ切り替えて次っていうところですね」と頼もしくバスに乗り込んだ。

 本大会は2026年に米国とカナダ、メキシコでの共催で、出場チームはこれまでの「32」から「48」に拡大される。アジア出場枠は「4.5」から「8.5」と増加した。アジア最終予選は18チームが3組に分かれ、各組上位2チームが出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。