ドルチェモア、復活の鍵は『ソフト仕上げ』 精神面を重視、蹄への負荷分散に特殊な蹄鉄も導入【京王杯AH】

AI要約

新天地で復活の糸口を見つけてみせる。2022年の朝日杯FSを勝ったドルチェモアは不振脱却に向け、新しい厩舎で輝きを取り戻そうとしている。

復活の鍵は、ソフトな仕上げと蹄への負担軽減。調教では坂路オンリーで気持ちを追い込まず、特殊な蹄鉄も導入されている。

師は「まずは今回の調整でどこまで走りきってくれるか。何とか道筋ができたらと思っています」とコメント。北村友の勢いも借り、G1馬が復権のきっかけをつかむ。

ドルチェモア、復活の鍵は『ソフト仕上げ』 精神面を重視、蹄への負荷分散に特殊な蹄鉄も導入【京王杯AH】

◇京王杯AH(G3・8日・中山・芝1600メートル)

 新天地で復活の糸口を見つけてみせる。2022年の朝日杯FSを勝ったドルチェモア(牡4歳、栗東・高橋一)は3歳春のNHKマイルC12着から8戦連続2桁着順の長いトンネルを抜け出せずにいる。不振脱却に向け、前走のダービー卿CT13着後に栗東・高橋一哉厩舎に転厩。3月に開業した新進気鋭の若手トレーナーとともに、輝きを取り戻そうとしている。

 復活の鍵は、ソフトな仕上げだ。爪の不安も踏まえ、今回の調教は坂路オンリー。あえて併せ馬もせず、単走のみの調整で馬の気持ちを追い込まないことをテーマに掲げた。高橋一師は「とにかくレースでの気持ちの問題。まずは走りきれるきっかけをと思っています」と精神面を重視した調整過程を説明する。

 また、爪への負担軽減のため、今回は蹄にかかる負荷を分散できる特殊な蹄鉄(ていてつ)も導入。師は「牧場から順調ですし、トレセンに入ってからも何の不安もなく予定通りこれています。新しい蹄鉄の効果もあると思います」と試行錯誤の成果を話す。

 「まずは今回の調整でどこまで走りきってくれるか。何とか道筋ができたらと思っています」と師。先週JRA通算900勝を達成した北村友の勢いも借り、G1馬が復権のきっかけをつかむ。