大谷翔平「残り何試合かちょっと分からない」個人よりV争い「1試合1試合により集中している」

AI要約

大谷翔平が自身最多タイの3盗塁を決め、史上初の44本塁打-46盗塁の記録を更新。

大谷は「50-50」の偉業に向け自信を示し、新たな伝説創造に意欲。

優勝争いの中、大谷は一打一打に集中し、チームを勝利に導いている。

大谷翔平「残り何試合かちょっと分からない」個人よりV争い「1試合1試合により集中している」

◆米大リーグ ダイヤモンドバックス6―11ドジャース(2日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)の敵地・Dバックス戦に「1番・DH」で出場し、自身最多タイの1試合3盗塁を決め“史上初”をさらに更新する「44―46」(本塁打―盗塁)とした。これで「51―54」ペースとなり、前人未到の「50―50」に向け「チャンスはある」と初めて自信を口にした。3日(同4日)からは敵地で古巣のエンゼルス戦。昨季まで6年間慣れ親しんだエンゼルスタジアムでまた新たな伝説を刻む。

 * * * * *

 サラリと衝撃的な発言をした。史上初となる「50―50」が迫り来る中、こう言った。「残り何試合かもちょっと分からないので」―。大谷翔平という男を象徴する言葉でもあると感じた。偉業に意欲を示す中でも、最優先は目の前の1打席、1試合、チームの白星。「切羽詰まった試合の中で、自分の状態がどうこう考える余裕はない」。貪欲に次の1点を狙った結果が1試合3盗塁であり、これまでの44本塁打なのだ。

 渡米後初めて経験する優勝争い。同地区2位(この日で3位転落)のDバックスとの直接対決を3勝1敗で勝ち越し、「9月でこれだけいい位置にいることは(昨季まで)自分はなかった。もちろん特別ですし、今までにない緊迫感のある試合が多い」とライバル同士の激突を振り返った。「1試合1試合により集中している」と、待ち望んだ熱戦が能力を最大限に引き出している面もあるだろう。

 試合後、米メディアからはエンゼルス戦に関する話題が集中した。契約に関する質問には言葉を選びながら「今はこのチームでワールドシリーズで勝つことを目標に」と言い切った。その思考の先に、不滅の記録が待つ。(MLB担当・中村 晃大)