「もっと積極的に…」フィリーズ番記者が昨オフの大谷翔平”争奪戦”での球団対応に持論「大きなチャンスを逃がした」

AI要約

MLBにおける大谷翔平の驚異的なパフォーマンスと50本塁打・50盗塁という偉業に挑む姿。

大谷の巨額契約とフィリーズが大谷獲得を逃したことについての米国内の反応。

フィリーズが大谷獲得を逃したことに関する後悔や今後の可能性についての分析。

「もっと積極的に…」フィリーズ番記者が昨オフの大谷翔平”争奪戦”での球団対応に持論「大きなチャンスを逃がした」

 レギュラーシーズン終盤を迎えたMLBにおいて、驚異的なパフォーマンスをみせているドジャースの大谷翔平。プレーオフ争いを演じるチームの原動力としてリーグトップクラスの打撃を披露し、「50本塁打・50盗塁」という偉業にも挑んでいる。

 昨オフ、10年総額7億ドル(約1015億円)という巨額契約でドジャース入りとなった大谷。まさに、人々を驚かせたその契約内容に相応しい結果を、入団1年目から残していると言えるだろう。

 球界を沸かせ続ける「日本人スター」の現在の活躍ぶりに対し、米国内でも様々な反応が上がっている。米スポーツサイト『Sports Illustrated』でフィリーズの記事を担当するライターの、ブラッド・ワカイ氏が9月1日、同メディアにおいて「フィリーズは、ショウヘイ・オオタニをもっと積極的に獲りに行かなかったことを後悔しているかもしれない」などと見解を示している。

 多くの球団により大谷の「争奪戦」が繰り広げられたとされる昨オフ、フィリーズも獲得を検討していたと振り返るワカイ氏は、「すでにスポーツ界で最も高額な年俸を支払っているフィリーズにとっては、困難な状況だった」と回想。だが、現在のチーム状況については、「トレイ・ターナーとカイル・シュワバーは長期のスランプに陥っており、この打線は強豪からリーグ内の下位チームに負ける存在に変わった」などと指摘しており、さらにピッチングスタッフも不調であるとして、「オオタニならそのすべてを解決できただろう」と見込んでいる。

 ワカイ氏は続けて、「ドジャースに移籍して1年目のシーズン、彼が何をしたかを見てほしい。同じ年に43本塁打と43盗塁を記録した史上初の選手としてMLBの歴史に名を刻んだだけでなく、指名打者だけでMVPを獲得した史上初の選手になる可能性が高い」と主張。

 また他にも、「普段は積極的なデーブ・ドンブロウスキーと金遣いの荒いジョン・ミドルトンが、この天才の獲得競争に確実に加わらなかったのは、大きなチャンスを逃したように思える」として、フィリーズ球団社長、さらにオーナーの名前を挙げながら、「彼らが事実上、野球界最高の選手を獲得するレースに参加出来なかったという事実は、少し残念だ」と心情を綴っている。

 ワカイ氏はトピックの最後で、「フィラデルフィアはオオタニが3度目のMVPを受賞し、今後フィリーズにとって最大のライバルとなる可能性のあるチームの起爆剤となるのを見守るしかない」と記し、大谷獲得に至らなかった悔しさを滲ませている。ドジャース以外の球団関係者、そして番記者などからも、今後も長年にわたり同様の声が聞こえてくることになるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]