三笘薫、ゴールで鬼門突破だ 2大会連続で敗れている最終予選初戦で勝利に導く

AI要約

サッカー日本代表が2026年W杯アジア最終予選C組の初戦に向け中国戦に合宿開始。

エースFW三笘薫が重要な試合に向け準備。

三笘は自らの役割を自覚し、チームを引っ張る姿勢。

三笘薫、ゴールで鬼門突破だ 2大会連続で敗れている最終予選初戦で勝利に導く

サッカー日本代表が2日、2026年W杯アジア最終予選C組の初戦となる中国戦(5日・埼玉スタジアム)に向け、千葉市内で合宿を開始した。1月のアジア杯カタール大会以来の選出となったFW三笘薫(27)=ブライトン=が2大会連続で敗れている最終予選初戦で勝利に導く。第2戦は10日に敵地でバーレーンと対戦。最終予選は18チームが3組に分かれ、各組2位までが出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。

エースの力で〝鬼門〟を突破する。8月31日にリーグ戦を終え、約7カ月ぶりの代表合流となったFW三笘は、室内で軽めの調整。重要な初戦に向け力を込めた。

「本当に勝たないといけない試合。得点やアシスト、守備でもしっかりと貢献したい。全試合に勝ちたい」

8大会連続出場を狙う日本だが、最終予選は直近の2大会で黒星発進。2016年9月のロシアW杯最終予選は1-2でアラブ首長国連邦に、21年9月のカタールW杯最終予選は0-1でオマーンに、ともにホームで敗れた。いずれも初戦の難しさを物語る。

三笘は21年11月に24歳で代表デビュー。前回の初戦はまだ招集されていなかった。そこから強力なドリブル突破を武器に代表に定着。カタールW杯・スペイン戦の「三笘の1ミリ」で知られるアシストは記憶に新しい。

すでに代表キャップは20を数え、代表での立ち位置も切り札からエースへと変わった。「よりチームを引っ張らないといけない立場になっている」と自覚するアタッカーが、難しい初戦を乗り越える原動力となる。

所属クラブでは世界最高峰のイングランドプレミアリーグで3シーズン目を迎え、開幕戦でゴールを決めるなど3試合で1ゴール1アシストと活躍。腰の痛みも癒えて好調を維持する。

「本当に2次予選とは違う雰囲気になる。経験を後輩に伝えていかないといけない」。慢心とは無縁の27歳が左サイドを支配する。(山下幸志朗)