世界的プロモーターのアラム氏、井上尚弥の”次の次”はラスベガスの新聖地「大谷サンのように日本からファンが来ることも期待」

AI要約

ボクシング・ダブル世界戦の最終会見が行われ、井上尚弥とTJ・ドヘニーが登壇。米大手プロモート会社トップランクのCEOも参加し、井上の今後の大型プランを発表。

アラムCEOは2025年に井上をラスベガスのTモバイルアリーナで試合を開催したいと述べ、井上の市場価値について話す。

会見で井上はトレーニングを順調にこなし、9月3日の試合に自信を持って臨む様子が語られた。

世界的プロモーターのアラム氏、井上尚弥の”次の次”はラスベガスの新聖地「大谷サンのように日本からファンが来ることも期待」

 ボクシング・ダブル世界戦(9月3日、東京・有明アリーナ)の最終会見が8月31日、横浜市内で行われ、メインイベントで世界4団体統一スーパーバンタム級タイトル戦を行う同級王者・井上尚弥(31)=大橋=と挑戦者TJ・ドヘニー(37)=アイルランド=らが登壇した。会見には井上と契約する米大手プロモート会社トップランクのボブ・アラム最高経営責任者(CEO、92)も登壇した。

 アラムCEOは井上の会見後に取材に応じ、来年以降の大型プランも明らかにした。2025年に、ラスベガスの新たな「聖地」Tモバイルアリーナに井上を招いて試合を開催したいという。

 「順調にいけば計画としては年内に日本でもう1試合し、その次にアメリカで試合をしたいと考えている。Tモバイルアリーナだ。(所有する大手エンターテインメント企業)MGMともすでに話を進めている」と、アラムCEO。「井上の大きな市場は日本、次いで米国。大谷サンのように日本から数千人のファンが来ることも期待できる」と分析した。

 2016年に完成した約2万人収容の同アリーナはWBCヘビー級タイトル戦フューリー(英国)―ワイルダー(米国)、世界4団体統一ウエルター級タイトル戦クロフォード―スペンス(ともに米国)などメガマッチが次々に開催されたボクシングの新たな聖地。日本人が出場したことすらなく、メインイベントを井上が担えば歴史的快挙。統一世界ヘビー級王者モハメド・元世界6階級制覇王者アリ、オスカー・デラホーヤ(米国)らを手がけたアラムCEOは「井上はすでに日本のみならずボクシング界全体の顔。世界が試合に注目している」と話した。 大橋秀行会長も「次は日本だと思う。その次はラスベガスという話が来ている」と認めた。対戦相手としてはグッドマン(IBF・WBO1位、豪州)、アフマダリエフ(元WBA・IBF統一王者、ウズベキスタン)が最有力だという。

 井上自身は引き締まった表情で会見に登場。「トレーニングを順調にこなすことができ今すごくいい状態に仕上がっている。9月3日をすごく楽しみにしています。ドヘニーとは今回が初対面ではないので印象は変わらずという感じです。4つのベルトの防衛戦ができることに誇りを持ち、9月3日は必ず自分の中で納得できる試合をこなしていきたいと思います」と、3日後へ向け静かに闘志を燃やしていた。