【DeNA】森原康平が語る抑えのマインド「良くても悪くても切り替える」キャリアハイ23セーブ

AI要約

DeNA森原康平投手(32)が、クローザーとしての難しさや心様の切り替えについて語った。

ポジティブな状態を保つため、良い時も悪い時も常に切り替えることが大事だと強調した。

27試合残る中で、試合ごとの重要性が高まってきており、より確実にできることをやることの重要性を述べた。

【DeNA】森原康平が語る抑えのマインド「良くても悪くても切り替える」キャリアハイ23セーブ

 とにかく切り替える。DeNA森原康平投手(32)が「抑えのマインド」を明かした。今季ここまで自己最多の23セーブをマークし、2勝6敗、防御率3・02。シーズン序盤から9回のポジションを全うし続けている。

 「改めてクローザーの難しさをより感じました。相手も研究してきますし、投げきった球を打たれたりすることもあって、そういう時の反省の難しさは感じます。あとは毎試合、常に体と心が戦う状態にないとダメなので、それをシーズン中通して継続するのは簡単なことではないなと思いました」と体感した。

 8月14日広島戦(マツダスタジアム)では2点リードの9回、菊池に逆転サヨナラ3ランを被弾するなど、苦い経験もした。心を常に良い状態で保つため、心の切り替えもどんどん上達してきた実感がある。以前は次の試合で抑えるまで、ズルズルと引きずっていた時もあったが、今は違う。

 「次の試合までには切り替えてます。筋トレをしたり、しっかり寝たり、おいしいもの食べたり、サウナで汗流したり、誰かとしっかりしゃべったり、本読んだり。とにかく行動します。大事なのは、悪い時だけじゃなくて、良い時でも切り替えるということ。『ああ、良かったあー』を引っ張ってもしょうがない。もう明日なんです。次の日も試合ありますから、良くても悪くても、とにかく今日は今日、この試合はこの試合で切ることです」

 良かった過去に浸っている時間も、悪かった過去でモヤモヤしている時間ももったいない。やることは常に100%の準備をすることだけ。

 「時間を軸にした考えは大事にしてます。良い時にてんぐになって調子乗る時間も意味ないですし、逆にやられた時にネガティブになることも意味ないです。『こうなったらどうしよう』と考える時間はもったいない。いつもやれることは全部やってマウンドに上がるようにしてるので、その上でやられたらしょうがない、と思うようにしてます」と説明した。

 8月30日から予定されていた中日3連戦(バンテリンドーム)が台風の影響で中止となり、この日は球団施設DOCKの全体練習で汗を流した。残りは27試合。自然と1試合1試合の重要性も高まり、9回の重圧は大きくなる。

 「この時期でより大事になるのはできることをいかに確実にやれるか、だと思います。背伸びして、良いところを見せようとするより、今できることは何かともう1回整理して、できることを確実にやることが、残り1カ月で大事になると思います」。

 いまさら、じたばたはしない。心と体を徹底的に準備し、チームの勝利を守り抜く。