チェルシー、マンUからサンチョの加入を正式発表! 買取義務付きのレンタル移籍

AI要約

チェルシーがマンチェスター・ユナイテッドからジェイドン・サンチョのレンタル移籍を発表。

買い取りオプションあり、サンチョは喜びを表明。

サンチョの経歴や移籍に関する詳細も明らかに。

チェルシー、マンUからサンチョの加入を正式発表! 買取義務付きのレンタル移籍

 チェルシーは8月31日、マンチェスター・ユナイテッドからイングランド人FWジェイドン・サンチョがレンタル移籍にて加入することを発表した。

 クラブの発表によると、レンタル移籍期間は2024-25シーズン終了までで、契約には買い取り義務オプションが付随しているという。また、背番号は「19」に決まった。

 なお、買い取り義務が発生するのは一定の条件を満たした場合であることが報じられているが、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、チェルシーがプレミアリーグで今季14位以上で終えた場合に買い取ることになる模様で、移籍金は2000万ポンド(約38億円)にパフォーマンス次第で最大2500万ポンド(約48億円)になる契約で合意したようだ。

 移籍が決定したサンチョはチェルシーのクラブ公式サイトで「ここに来られて本当に嬉しい。ロンドンは僕が育った場所なので、戻って来られて嬉しい。監督がこのプロジェクトについて話してくれたが、若い選手にとってはワクワクする話だ。(スタンフォード・)ブリッジにゴールやアシストをもたらすことができればと思う」と喜びのコメントを発表している。

 今夏、サンチョはレンタル移籍先のドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへ帰還。確執が報じられていたエリック・テン・ハフ監督とも話し合いの場を設け、関係悪化に終止符を打った上でトレーニングに合流すると、プレシーズンマッチでも出場機会を得ていた。だが、10日に行われたコミュニティ・シールドのマンチェスター・シティ戦(●1-1/PK戦:6-7)こそ途中出場したものの、プレミアリーグ開幕後は2試合連続でメンバー外に。今夏に新天地を求める可能性が浮上しており、ユヴェントスからの関心も報じられたなか、デッドラインデーにチェルシー加入が決まった。

 チェルシーは今夏、ウルヴァーハンプトンからポルトガル代表FWペドロ・ネト、アトレティコ・マドリードから同FWジョアン・フェリックスらが加入。昨季から在籍するイングランド代表FWノニ・マドゥエケ、同MFコール・パーマー、ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク、フランス代表FWクリストファー・エンクンクらも健在で、2列目のアタッカーはやや飽和状態にある。まず、サンチョは激しいポジション争いに挑み、そこを勝ち抜いた上で“ブルーズ”の中心を目指していくことなる。

 サンチョは2000年3月25日生まれの現在24歳。ワトフォードやマンチェスター・シティのアカデミーで育ち、2017年夏に海を渡ってドルトムントへ加入した。加入直後はU-19やU-23チームでもプレーしたが、同年10月にはトップチームでブンデスリーガデビューを果たす。ドルトムントで公式戦に出場した初のイングランド人となると、翌シーズンからは両サイドのウイングを主戦場に不動の地位を築き、在籍した4シーズンで公式戦通算137試合出場50ゴール64アシストを記録。2019-20シーズンのDFLスーパーカップ、翌2020-21シーズンのDFBポカールでは優勝に大きく貢献した。

 ドルトムントで欧州屈指のウインガーとして名を馳せると、2021年夏に推定7300万ポンド(現在のレートで約140億円)の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍加入。2026年6月30日までの5年契約を締結した。加入してからの2シーズンは一定の出場機会を確保していたが、昨季はプレミアリーグ開幕から3試合連続で途中出場した後、自身の練習態度をめぐってエリック・テン・ハフ監督と対立。以降はトップチームの練習から外され、昨季後半戦はレンタル移籍でドルトムントへ帰還。背番号「10」を託され、即座に主力の座を掴むと、公式戦通算21試合出場3ゴール3アシストを記録し、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出にも貢献した。

 今夏の移籍市場でチェルシーに新加入する選手は、完全移籍での獲得直後にレンタル移籍へ出た選手も含めると、サンチョが12人目。上記のP・ネト、J・フェリックスだけでなく、レスターからイングランド人MFキアナン・デューズバリー・ホール、ビジャレアルからU-21デンマーク代表GKフィリップ・ヨルゲンセン、バルセロナからU-19スペイン代表FWマルク・グイウらを迎え入れていた。