ウクライナ、パリ大会初の金 パラ競泳男子、国の勝利訴え

AI要約

ウクライナのコマロフ選手がパラリンピックで金メダルを獲得し、ロシアへの抵抗を象徴する

コマロフ選手はロシアの侵攻により避難を余儀なくされ、2年間のコーチ不在でも練習を続けてきた

ロシアのプルベル選手もメダルを獲得したが、コマロフ選手から距離を置かれる一幕もあった

 【パリ共同】パリ・パラリンピックで30日、競泳男子100メートル自由形(運動機能障害S5)でウクライナのオレクサンドル・コマロフが同国として大会初の金メダルに輝いた。「ロシアの侵攻を受ける全てのウクライナ国民に金メダルをささげる。われわれの国は必ず勝利する」と喜びを表現した。

 コマロフはロシアが侵攻初期に占領した南東部マリウポリ出身。空爆で自宅を破壊され、家族と国外に避難した。約2年間、コーチ不在で練習を続けてきたという。

 個人の中立選手(NPA)として出場したロシアのキリル・プルベルが銅メダル。表彰式で車いすのコマロフはプルベルから遠ざかり、近づかないように求めた。