大谷翔平、迫る、望んでいた「ヒリヒリした9月」へ…あすからいよいよダイヤモンドバックスと敵地で4連戦

AI要約

大谷翔平選手は無安打に終わり、チームは6-3で勝利。直接対決4連戦が控える。

チームは大谷に依存せず、他の選手が得点を重ねて勝利。ロバーツ監督もチームの総合力を評価。

30日からは地区首位を巡るダイヤモンドバックスとの直接対決。大谷は地区優勝を目指し、勝負時を迎える。

大谷翔平、迫る、望んでいた「ヒリヒリした9月」へ…あすからいよいよダイヤモンドバックスと敵地で4連戦

◇29日(日本時間30日) 大リーグ ドジャース6―3オリオールズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手はダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で出場し、5打数無安打だった。チームは6―3で逃げ切り、ナ・リーグ西地区首位を堅持。2位ダイヤモンドバックスと4ゲーム差とし、30日から直接対決4連戦を迎える。

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 愛犬「デコピン」の始球式、史上2人目の「42本塁打42盗塁」達成。前日は話題を独り占めしたドジャースの大谷翔平だったが、この日は小休止となった。

 フェンス間際の2つの大飛球はあったが、あと一歩及ばす、3試合ぶりのノーヒット。先発野手で唯一安打がなく、「蚊帳の外」だった。

 それでも、大谷ひとりに依存するチームではない。今季、不振のテイラー、けがから復帰した2番手捕手のバーンズといった伏兵に適時打が出るなど得点を重ねて主導権を握ると、6回以降は救援陣が粘って零封し、ア・リーグ東地区の強豪オリオールズとの3連戦を勝ち越した。

 今回の本拠地9試合は7勝2敗。ロバーツ監督は「いい野球をしたし、プレーオフ争いをしているチーム相手に、いろんな方法で勝ちを見つけた」とチームの総合力が上がってきていることに手応えを得た。

 30日からはいよいよ、地区優勝を争うダイヤモンドバックスと敵地で4連戦を4ゲーム差で迎える。相手は8月に快進撃を見せているが、直接対決で一気に突き放したいところだ。ロバーツ監督は「相手もとても素晴らしい野球をしている。両チームのファンが集まってスタジアムは活気が出て、いいシリーズになるだろう。選手たちは今が勝負時だとわかっている」と話した。

 大谷にとって、この時期に地区優勝を争って戦うのは初めて。望んでいた「ヒリヒリした9月」も待っている。史上初の「43-43」まで、あと1本塁打&1盗塁に迫るが、記録のことは頭にない。敵地で勝利に貪欲な大谷が牙をむく。(写真はAP)