ウクライナ、大会初メダル パラ競泳男子コルが「銀」

AI要約

ウクライナの競泳選手がパリ・パラリンピックで銀メダルを獲得しました。競技後に故郷を守る兵士に捧げると語りました。

彼は孤児院で育ち、12歳から水泳を始め、これまでに数々のメダルを獲得してきました。

ロシアによる侵攻の影響も受けながらも、地元でトレーニングを続け、家族と共に過ごす中で空爆を生き延びました。

 【パリ共同】パリ・パラリンピックで29日、競泳男子100m背泳ぎでウクライナのアントン・コル(34)が銀メダルを獲得した。ウクライナにとって今大会初のメダル。競技後の取材に「祖国を守るために命を落とした兵士にこの勝利をささげる」と語った。

 東部ドニエプロペトロフスク州の孤児院で育った。12歳で水泳を始め、地元の川で練習を積んだ。2013年から国際大会に出場を続け、リオ大会で2個の銅メダル、東京大会で2個の銀メダルに輝いた。

 ロシアによる侵攻後も同州の州都ドニプロにとどまり、今大会に備えてきた。4月には拠点の運動施設が空爆された。当時、コルは100mほど離れた場所に息子といて、助かった。