山本由伸がマイナーで復帰戦登板 初回特大弾被弾も2回は3者凡退、最速154キロ計測

AI要約

ドジャースの山本由伸投手が右肩腱板損傷からの復帰戦でマイナーリーグ3Aのオクラホマシティ戦に先発。初回に特大弾を浴びるも、2回は3者凡退で抑えた。

山本はメジャーでの負傷から74日ぶりの登板を果たし、投球数は31球で最速95.7マイルを記録。復帰後初の投球となった。

メジャーでは開幕から先発ローテーションを守っていたが、6月に右肩腱板損傷で離脱。復帰後の活躍に期待が寄せられている。

山本由伸がマイナーで復帰戦登板 初回特大弾被弾も2回は3者凡退、最速154キロ計測

◆米大リーグ傘下マイナー3A ラウンドロック―オクラホマシティ(28日、米テキサス州ラウンドロック=デル・ダイヤモンド)

 右肩腱板損傷のため60日間の負傷者リスト(IL)に入っているドジャース・山本由伸投手(26)が28日(日本時間29日)、傘下マイナー3Aのオクラホマシティの敵地・ラウンドロック戦で先発し、初回に特大弾を浴びたが、2回は3者凡退で抑えた。

 通常は背番号「18」だが、この日は「99」のユニホームに袖を通した由伸。渡米後初となるマイナーでの登板で、スタンドは空席も目立つ中マウンドに立った。初回、先頭打者はフルカウントから外角のカーブをを打たせて二ゴロ。続く打者からは内角低めのスプリット系の変化球で空振り三振を奪った。だが、2死走者なしから3番の右打者に1ストライクから2球目の直球を中堅に運ばれて、先取点となる15号ソロを被弾。飛距離440フィート(約134メートル)という特大弾だった。それでも続く打者を三ゴロに打ち取って追加点は許さなかった。初回は18球を投げて1安打1失点、1奪三振だった。

 2回は先頭打者に初球のカットボールをはじき返されたが今季メジャーで98試合に出場している中堅手・パヘスが好捕。続く打者を一ゴロに打ち取ると、2死から最後は外角高めのカットボールで見逃し三振を奪って3者凡退で抑えた。最速は95・7マイル(約154・0キロ)で、2回を終えて投球数は31球だった。

 メジャー1年目の山本は、開幕から先発ローテを守ってきたが、6月15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦で2回28球で緊急降板。右肩腱板損傷と診断されて離脱し、実戦登板から離れていた。この日の登板は、マイナーながら、74日ぶりの対外試合登板。これまでキャッチボール、ブルペンでの投球練習、ライブBP(実戦形式の練習)登板などで調整してきた。

 メジャーでは14試合に先発して、6勝2敗、防御率2・92。シーズン終盤で復帰し、プレーオフへ向けて、故障者が続出して不安定な先発陣の救世主となることが期待されている。