起用に応えた「右打線」 下位から上位につながる―プロ野球・ソフトバンク
ソフトバンクはオリックスの田嶋から逆転に成功し、小久保監督が打線の集中打を賞賛。
正木、石塚、佐藤直らが連続して結果を出し、選手層の厚みを見せつける1勝。
佐藤直は優勝への貢献を誓い、歓喜の瞬間が迫る。
ソフトバンクは今季チーム打率1割台に抑えられていたオリックスの左腕田嶋に対し、右打者を7人並べた。
その打線が二回に3点を奪い、逆転に成功。小久保監督は「見事な集中打」と褒めた。
先頭の正木が2ボール1ストライクから甘く入ったカットボールを逃さず、左中間テラス席へ。23日の決勝本塁打に続く4号で追い付いた。「出塁することだけを考えた。少しバットの先だったが、うまくヘッドを使うことができた」と振り返った。
さらに下位から上位へつながった。1死後、7月に育成から支配下登録された8番石塚が左前打で出て、続く佐藤直も甘い球を捉えて左中間フェンス直撃の適時三塁打。2カ月ぶりの打点を挙げ、「ちょっと詰まっていたので左飛かなと思ったが、意外と伸びてくれた。先発起用に応えることができてよかった」。1番今宮も犠飛できっちりとかえした。
抜てきされた選手が1打席目ですぐさま結果を出し、選手層の厚みを感じさせる1勝。3連敗を免れ、優勝へのマジックをまた減らした。「自分のできることをやるだけ。優勝に貢献できるように、これからもっと頑張る」と佐藤直。歓喜の瞬間が刻一刻と迫ってきた。