パイレーツの大型遊撃手クルーズが中堅手に転向へ「可能な限り最高のポジションに」と指揮官説明
オニール・クルーズ選手が遊撃手から中堅手に転向することが決まった。その背景には守備力不足があり、今季の失策数が多いことが影響している。
チームでは他の選手のポジション変更もあり、クルーズは中堅手転向を受け入れる姿勢を見せている。外野守備の練習を行い、新たなチャレンジに取り組む様子が伺える。
ドミニカ共和国出身のクルーズは身体能力に優れ、今季も好成績を残している。メジャーリーグでは内野から外野に転向する選手が多く、中堅手としての新たな可能性に期待が寄せられている。
パイレーツのオニール・クルーズ選手(25)が遊撃手から中堅手に転向することが決まった。26日(日本時間27日)、大リーグ公式サイト「MLB.com」が報じた。
同サイトによると、この日のカブス戦の試合前にデレク・シェルトン監督、ベン・チェリントンGMがクルーズの中堅手転向を発表。今シーズンだけでなく来季以降も外野を守る方針という。
中堅手転向の背景には「守備力」があるとし、クルーズは今季すでに24失策を記録。これはレッズ・デラクルスの26失策に次いで、メジャー全体2位の多さとなっている。
また、チームではこの日、二塁手のニック・ゴンザレスが負傷者リストから復帰。この動きに伴い主に二塁を守っていたアイザイア・カイナーファレファが遊撃に回るという。
上記の理由からクルーズの中堅手転向が決断されたとし、シェルトン監督は「彼にとって全く未知のことではないが、我々は彼を可能な限り最高のポジションに置きたいと考えている」とした。
クルーズはこの日のカブス戦は「DH」で先発出場。今後、数日間はDHで出場を続け、外野コーチらとともに守備練習を行う。
クルーズ本人には25日(同26日)に伝えられ、ガッカリしたもののプロ意識を持ち、プレーを続ける意欲を失っていないといい、チェリントンGMは「彼はこれを自分にとって本当に良いチャレンジであり、チャンスだと捉えるだろうと私は信じています。そして、同じくらい重要なことですが、チームにとってのチャンスでもある」とした。
ドミニカ共和国出身のクルーズは21年にパイレーツでメジャーデビュー。2メートル1センチの長身で抜群の身体能力を誇り、肩の強さも持ち合わせているスケールの大きい選手。今季は25日(同26日)終了時点で117試合に出場し、打率・265、18本塁打、63打点、OPS・792を記録している。
MLBでは有望株が内野から外野に転向するケースは多く、今季パドレスでブレーク中のジャクソン・メリルも同様にポジション転向したことが紹介された。