苦手意識のある芥屋で『65』の猛チャージ 大岩龍一はリランキングへ正念場「少しでも稼ぎたい」

AI要約

大岩龍一が、芥屋で初の最終日最終組入りし、トータル5アンダーで3位タイに浮上。

過去3年間は予選落ちを繰り返してきたが、昨年は41位入り。今年は苦手意識のあるゴルフ場で優勝争いに加わる。

パッティングの変化やティーショットのミスを意識し、良い結果を出している大岩。次戦ではリランキングの結果に向けて挑む。

苦手意識のある芥屋で『65』の猛チャージ 大岩龍一はリランキングへ正念場「少しでも稼ぎたい」

<Sansan KBCオーガスタ 3日目◇24日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7274ヤード・パー72>

26歳の大岩龍一が、自身5回目となる芥屋で、初めて最終日最終組入りする。トータル5アンダー・19位で迎えた3日目は、ボギーなしの「65」。首位と4打差のトータル12アンダー・3位タイに浮上し「優勝」を狙っていく。

今大会に初めて出場したのは2019年。そこから3年連続で予選落ちを喫し、昨年大会の開催前には、コーチから『4回落ちたらもう出るな』と言われていたほどだったと笑う。「苦手だから出ても通らないし、イメージが悪くなっても良くないから休んじゃえばみたいな感じで、冗談っぽく」。そんな言葉をパワーに、昨年は予選通過して、41位タイに入った。

そんなエピソードもあるこの芥屋には、「悪いほうの思い入れ」がつまっていた。しかし5回目の今年は、余裕の位置で決勝ラウンドに進出。それだけではなく、「本当に嫌い」な苦手意識のあるなかで優勝争いに加わった。

3日間連続アンダーパーで回れている要因は、今年6月に同ゴルフ場で行われた国内下部のABEMAツアー「LANDIC CHALLENGE 11」での出来事がきっかけ。「パッティングの読み方を変えて、イメージが良かった」とトータル10アンダーの2位タイで終えた。

さらにこの予選ラウンドでは、課題とする「ティーショットのミス」を意識している。「きょうはマネジメントを徹底して、できるだけストレスのない場所から2打目が打てるように考えながら回りました」。フェアウェイにあるサイドバンカーはアゴも高く、入るとグリーンに乗せることが難しくなる。「バンカーの横に置きに行くのか、バンカーに届かないように打つのか」と考えながら、71%のフェアウェイキープで好スコアにつなげた。

2021年に手にした初シードを昨年逃し、QTランキング11位の資格で戦っている。次戦の「フジサンケイクラシック」終了後には第1回リランキングが行われ、現在20位の大岩にとっては正念場。「リランキングが来週あるので、それに向けて少しでも(賞金を)稼ぎたい」と、“職場確保”に向けて挑むことが本命。もちろん、プロ初優勝も狙っている。(文・高木彩音)