杉原大河、圧巻ショット! ベアグラウンドから154ヤード先を狙いピン奥3メートルへ、ボギーなし猛チャージ5打差5位【ゴルフ】

AI要約

男子ゴルフの大会で、杉原大河が猛チャージをかけて6️⃣5️⃣を出し、首位まで5️⃣打差の5️⃣位につける。香妻陣一朗がトップで通算16アンダー。

杉原のプレーは特に16番で圧巻で、大ピンチからスーパーバーディーを決める。過去の好不調を振り返りながら、初優勝を狙う決意を示す。

前日まで苦しんでいた杉原だが、リズムが良くなり、長距離砲としての力を発揮。最終日に向けてリラックスし、集中力を忘れずに挑む。

杉原大河、圧巻ショット! ベアグラウンドから154ヤード先を狙いピン奥3メートルへ、ボギーなし猛チャージ5打差5位【ゴルフ】

◇24日 男子ゴルフ SansanKBCオーガスタ第3日(福岡県糸島市、芥屋GC)

 賞金シード選手の中に3人いる「タイガ」の1人、杉原大河(24)=アイ・エー・エス・エス=が7バーディー、ボギーなしの猛チャージをかけ、65で回った。通算11アンダーにし、首位まで5打差の5位。最終日に逆転で初優勝を狙う。前日2位の香妻陣一朗(30)=国際スポーツ振興協会=が、通算16アンダーでトップ。

    ◇

 杉原の圧巻プレーは、16番で出た。第1打を右に押し出し、ボールは芝のないベアグラウンドへ。構えると、スタンスがカート道にかかっていた。救済を受けることもできたが、「行けるかも」とひらめき、そのまま154ヤード先のピンに向け、9番アイアンを握った。グリーンの左端を狙い、やや右に曲がる球筋を思い描いた第2打は、乾いた土煙を残してピン奥3メートルへ。そこからのスライスラインをまん中から沈めた。大ピンチから一転、スーパーバーディーを奪い、してやったりと拳を握った。

 前日までは71と69で、2日目終えて26位。「練習日からショットの調子が全然よくなくて、ずっとしんどいゴルフだった」という。その言葉がうそのような反撃ぶり。65を出してもまだ違和感をぬぐえないが、なぜかリズムがよくなったという。

 トップで一瞬止まってためをつくり、左脚を軸に一気に振り切る豪快なスイングで、ツアー屈指の長距離砲。昨季のドライビングディスタンスは312・99ヤードの2位で、多くのギャラリーから驚きの声を集める。ただ、東北福祉大4年時の2021年11月にプロ転向したが、好不調の波が激しく、優勝には手が届いていない。その間に、同級生だった米沢蓮(ティ・エム・プラテック)が2勝した。「先を越された悔しさはある」と、正直に気持ちを語る。

 前戦の横浜ミナトチャンピオンシップは長ズボンでプレーして熱中症気味になり、予選落ちした。その反省から、今大会は半ズボンに履き替えた。初優勝がかかる最終日、「とりあえず落ち着いて、リズム感を忘れずに」と、大きな河のように、どっしりと構える。