エグい面々…ドイツ代表、歴代ストライカーの系譜(7)史上最強の男がここに…! 大暴れの3大会、その得点数は?
ワールドカップでの成績において歴代最多得点記録を持つドイツ代表のストライカー、ミロスラフ・クローゼについて紹介。
2002年から2014年までのワールドカップでの活躍を振り返り、クローゼがドイツ代表をリードし、多くのゴールを決めてきたことを述べる。
2014年のブラジルワールドカップでは、クローゼがワールドカップ最多得点記録の更新と、ドイツ代表の優勝に大きく貢献したことが特筆される。
ドイツ代表はこれまでワールドカップで安定して好成績を残してきた。その背景には、西ドイツ時代も含めて各年代を象徴する圧倒的なエースの存在がある。ワールドカップの歴代最多得点記録を持つ者さえいる。今回はゲルマン魂を脈々と受け継いできたドイツ代表におけるストライカーの系譜を、ワールドカップでの成績とともに振り返っていく。
ミロスラフ・クローゼ
生年月日:1978年6月9日
個人成績(2002):7試合出場/5得点1アシスト
個人成績(2006):7試合出場/5得点2アシスト
個人成績(2010):5試合出場/4得点0アシスト
個人成績(2014):5試合出場/2得点1アシスト
ワールドカップ通算16得点の歴代最多記録を持つポーランド生まれのストライカー。ドイツ代表では歴代2位の136キャップを誇り、71得点はもちろん歴代最多。2000年代から2010年代前半の前線をけん引した。
初出場だった2002年の日韓ワールドカップでは、全てヘディングで5得点を挙げてドイツ代表の決勝進出に大きく貢献。この大会で世界屈指のヘディングの名手かつドイツ代表のエースストライカーとしての評価を確立した。
2006年のドイツワールドカップでも5得点を挙げ、チームの3位入賞に貢献するとともに個人としては初の大会得点王を獲得。2010年の南アフリカ大会も3位入賞の立役者となった。
そして2014年のブラジルワールドカップでは、ドイツ代表の優勝に大きく貢献する。グループリーグ第2戦のガーナ代表戦でワールドカップ通算15得点目を挙げて、元ブラジル代表ロナウドの歴代最多記録に並ぶと、準決勝のブラジル代表戦で大会2得点目を奪って新たな記録を打ち立てた。
ドイツ代表はクローゼのゴールで勢いづき、開催国ブラジル代表を7-1と圧倒。決勝でもアルゼンチン代表を下し、優勝を果たした。クローゼは途中出場も多かったが、相変わらずの存在感でワールドカップ制覇に大きく貢献した。
2016年夏にセリエAのラツィオで現役を引退した。